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167-町 [岩崎雄太-17]

譲治達は視聴者を飽きさせない様に、また話題性の高い企画を練っている。
その一つは。

「譲治兄さま、本当に町を作ってしまうのですか?」
「ああ、ドラマや映画のセットでも有るが、建築様式も独特な架空の国の都という設定、美沙と留美はお姫様役でも町娘役でもこなせそうか?」
「頑張ってるように見せない自然な演技を頑張るわ。」
「でも、どんな撮影になるのですか?」
「ドラマの中で主人公が頭に描く架空の国の話とか、SF作品の舞台とかだな。
町は映像作品を通して見た架空の光景が、そこには実在していて旅の途中に立ち寄る事も出来るという、テーマパークとしても集客力の有る施設にするよ。」
「建設費用をそこで回収する訳ですね。」
「さすが留美だ、分かってるじゃないか。」
「でも初期投資は半端なく…、まともな建物を沢山建設すると聞きました、ささやかながらお城もと。」
「岩崎大ファミリーの企業が費用を出す、その費用を使って岩崎大ファミリーの企業が建設する。
資金をなるべく外に出さない様にして作った施設へお客さんを呼び込んで利益を得る訳だ。」
「沢山使うけど、それで身内が沢山儲かるという事ですか?」
「うん、この形は親父さんが推し進めて来た事、高くてもグループ企業の商品を使うという方針に対して、始めの頃は抵抗も強かったそうだ。
それでも、親父さんが各方面で功績を上げるにつれ、グループ全体の協力関係が強くなって全体が安定して来た訳だ、良い製品を作っていれば確実に買ってくれる身内が増えているからね。」
「推奨されてる商品は高くても品質が良いわ、私達も充分なお給料頂いてるから無理なく買える…。
充分な給料を頂けてるは、高くても身内の商品を買ってる事が回りまわってという事なのかな。」
「ああ、そしてその事を、岩崎雄太大社長を尊敬する多くの社員が理解している訳さ。」
「偉大なるお父さま、高校生の頃は将来に不安しかなかったもんな、それが今は役者の道を…、お兄さま、大きなセットとなるとエキストラの人数も多くなるの?」
「町の一部が完成したら、大いなるお遊びを始める。」
「えっ?」
「お客さんにエキストラをして頂くが、こちらからは我儘なお願いをするつもりだ。」
「どんな?」
「入場に際しては指定された服から選んで購入して頂く、会場内に持ち込める物は、その時の設定によって制限、例えば電子機器の無い世界という設定の日を選んだお客さんは携帯電話などの持ち込みNG、入場したらその世界の旅人に成りきって頂く、カメラに写って無い所でもね。
現実離れした体験をして、そのままエキストラをして頂く。
勿論、条件を事前にお知らせして了解した人が入場料と衣装代を払ってエキストラという事だ。」
「その条件でお客さんは…。」
「その時の世界観に沿った食事、音楽、芸能を楽しんで頂きながら撮影に参加だが、撮影の無い日も普通に営業して行く予定だ、見た事もない料理だが食べると普通に美味しいというのも作り始めて貰ってる。」
「お金を払って異世界体験って…、確かに大いなるお遊びだわ。」
「食堂や宿もリアルに営業するし従業員には家族で住んで貰う事も考えている、撮影が無い日の方が楽しくなる様にしたいと相談してるよ。」
「不思議体験は徹底しないと面白くない訳ね。」
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