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166-王国 [岩崎雄太-17]

雄太の指揮する企業グループ、規模は大きく組織は強固なものになっている。
岩崎家からのメールに対して各社真摯に対応した。

「譲治、結衣、こちらの体制はほぼ整った、世に訴えるポイントの一覧とそれに付随する情報は見てくれたか?」
「はい、お父さま、改めて規模の大きさを確認させて頂きました、よくまとまっていますので、これからの作業が楽だと思います。」
「社員達の気持ちが込められていると考えてくれな、番組は一時間枠を十二回との連絡が行っていると思うが、状況によっては幾らでも延長出来る、いや延長出来るだけの番組を作って欲しいと、皆、期待してるそうだ。」
「やはり視聴率が問題ですね。」
「譲治、高いに越した事はないが、視聴率狙いで質を下げて欲しくない、お前達が気負わず普通に制作してくれれば、我々が伝えたいと思っている人には伝わるのじゃないかな。」
「親父さんにそう言って頂けると助かります、バランス良くとは考えていますが固い内容が多くなりますので。」
「お固い内容を爽やかな演出で訴えるのだろ、番組の構想は固まって来たのか?」
「比率は検討中ですが、毎回テーマを絞って、一話完結のドラマと解説やトークで構成しようかと。
バランスを取る為、外部の人にトーク参加して貰う事も考えましたが、頂いた資料から検討の結果、内輪の関係者だけで問題ないと思っています、うちのCMな訳ですから。
特別ゲストには親父さんの他、秋山市長や岩崎学園大学の関係者とかにお願い出来ないかと考えていますが如何でしょう?」
「問題ないだろう、ギャラも安く済む…、なあ譲治、テーマの優先順位はどうなってる?」
「雇用条件関連を優先しつつ、貧困や教育問題をと考えていますが、何か優先すべき事がありますか?」
「いや優先と言うより、グループ内での内需関連は対外的には控え目の方が良くないかと思ってな。」
「はい、分かっています、今回頂いた十二回の放送枠内では全く触れない予定です、岩崎家繁栄の秘密とかで雑誌にも取り上げられていますが、こちらからアピールする内容でも有りませんし。」
「今後はどうだろう、当然多くの人に知られる事になって行くとは考えているのだが。」
「これからの活動で、さらに岩崎大ファミリーが大きくなって結束も深まります、その後で解説してあげれば良いのでは有りませんか、自由競争社会に於ける企業グループ内共産主義的もしくは社会主義的状況が確立されつつ有る訳で。
でも、それは親父さんという名君有っての事ですから、タイミングを見計らって岩崎王国をアピールしても問題ないとは思っています、どんな反発が有るのかは、今回の番組に対する反響から見極められるかもしれません。」
「そうだな、どうだ譲治、次期国王を目指してみるか?」
「はは、自分より力の有る人は大勢いますよ、でもシンボル的存在なら、結衣を女王として君臨させるのも面白いかもしれません。」
「譲治、な、なに馬鹿な事言ってるのよ。」
「はは、周りの幹部が腐敗の道を歩まなければ問題ないかな、う~ん、社長でも社長夫人でもなく女王というのは面白いかもな。
譲治の言う通り、うちのシステムをまともに紹介して行こうとなると社会主義的、とか共産主義的という文言がどうしても出てしまう、だがそれは現代の日本に於いてイメージの良い言葉ではないからな。」
「お父さま、女王さまという文言も決して良いイメージとは思えませんが。」
「ではクイーンと呼ぼうか?」
「親父さん、しばらくはプリンセスと呼んでやって下さい。」
「これは失礼した、プリンセス結衣、そろそろお茶にしましょう、うちの女王さま特製のケーキも用意してますので。」
「うわっ、嬉しい、お母さまのケーキ久しぶりだわ。」
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