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161-地方 [岩崎雄太-17]

岩崎ファミリーは岐阜の地方都市を本拠地とする舞台チームと岩崎村を本拠地とする映像チームに別れた。

「舞台チームの総監督は結衣の知り合いだそうだが、うまくやって下さってるみたいだな。」
「ええ、今まで譲治と作って来たスタイルを尊重しつつ、発展させレベルアップを図って行くと話してみえてたけど、無理なくメンバーに受け入れられたみたい。」
「大きな実績の有る方がよく承諾して下さったものだね。」
「東京に色々集中してしまってる現状は良くないと、譲治やお父さまの考えに賛同しての事よ、でも、山に囲まれたあそこの環境が気に入ったって。
これから岩崎ファミリーの活動と並行して演劇集団を立ち上げるの、市民文化会館の大ホールで正平さん中心の公演を開いて、小ホールでは本格的に役者を目指す人たちの公演を開いて行く事になってるわ。」
「問題はお客さんが来て下さるかだな。」
「その辺りは史枝姉さんが動いて下さってね、観光に演劇鑑賞を組み込む形を提案して小ホールを満席に出来るくらいのシステムを、総監督の知名度だけでも何とか出来そうって。」
「上手く行って東京からの観光客が地方都市でお金を使ってくれる形を促進できれば親父さんも喜んでくれるだろうな。」
「秋山市長もね。」
「うん、地方都市のホールなんて空きばかりだった、お陰でスケジュールが組み易かったが、大都市と地方都市の格差を、あっ、映像チームによる取材、撮影体制は出来てるよな。」
「ええ、撮影クルーを向こうに常駐させて、地方都市の抱えている問題を探って行く体制が出来てるわ、色々並行して撮影してくれるでしょうね、秋山市長が全面的に協力して下さるそうだから。」
「どんな形で訴えて行くのか案は有るのか?」
「そうね、大都会に憧れる人も居れば、田舎暮らしに憧れる人も居る、それぞれの事情が有る訳だけど、地方への移住をテーマにしたドラマとか映画とか、メインでなくてもサブテーマでも良いでしょ。
過疎地への移住となるとハードルが高いだろうけど地方都市ならさほどでもない、東京から離れてみたらって感覚なら受け入れて貰い易くないかしら。」
「う~ん、満員電車が嫌で移住しましたとか、単純なコピーでも…、転勤で地方都市に住んでる人も普通にいるとは思うが…。」
「地方へ飛ばされたという表現を聞いた事は有るけど、お父さまの関係の会社では違うでしょうね…。」
「親父さんは、本社機能を分散させてもグループ企業間の協力体制でカバー出来て問題ない事を証明してみせた、だいたい社長が長野、岐阜、島根といった所で生活していても問題無い訳だからな。」
「そうね…、でもこれから舞台チームをクローズアップしていくとなると…、あそこは秋山市長の功績で人口が増えているのよね…、人口が減り続けている地方都市の実態も伝えないといけないのか…、ただ安定した仕事が有れば地方都市で暮らしたい人も少なくない気がするのだけど。」
「そうだな、親父さんが進めて来た事は…、はは、やっぱ視聴者のみなさんと共に俺達も学習して行かなくてはいけないな。」
「ええ、その線を強調して…、譲治さんがみんなのリーダーとして学習する姿を見せて…、ふふ、考えがまとまって来たわ、企画書を完成させたら見て下さいね、私の社長さま。」
「はは…、俺、社長じゃないし。」
「社長候補なんだから、そのままドラマでも映画でも良いと思うわ、タイトルは『社長』うんうん譲治なら素敵な社長になれる、社長になる過程で地方都市の発展に貢献するというストーリーってどう?」
「う~ん、で、君の役どころは?」
「美人秘書から妻の座を射止める、コメディの要素を入れたいから簡単には結ばれないの、でも最後は…、あ~、また花嫁衣裳を着てしまうのかしら、私ったら。」
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