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158-新婚旅行 [岩崎雄太-16]

新婚旅行は随分異例なものとなった。
CM撮影、映画撮影、テレビ番組向け観光案内の他、各国の社会福祉の現状を日本に伝えるという固めの番組も作成、その傍ら日本から送られて来る映像をチェックして必要が有ればアドバイスも送っている。

「結衣、ファミリーの舞台チームは頑張ってるみたいだな。」
「ええ、しばらく試行錯誤してみるとは聞いてたけど、私達が外れるのは良いタイミングだったのかも、今までは譲治に頼り切ってた所もあったわ、みんなの譲治兄さまが私だけのものになったから、自立して貰わないとね。」
「はは、まあチームとしての厚みは作って行きたい所だからな、違った活動も視野に入れてね。」
「やはり社会福祉?」
「ああ、国によって随分差がある、それぞれの事情も違うが日本だってもっと充実させる事は可能だと思う、親父さんはグループ企業という枠内だがそれを実現している、それをもっと広げて行きたいと思わないか。」
「企業体と言っても人口の少ない国と比較したら国と言ってもおかしくないレベルなのよね。
国が税金使ってやってる事を、お父さまは企業の代表として推し進めてこられた、残念なのはなかなか広がらないことよね。」
「私利私欲の人が多いのだろうな、政治家だって能力が低くても人気取りがうまければ当選してしまう、能力どころか人間性に問題が有りそうな人もね、貧富の差を拡大させてきたのは経済人に依る所も大きいだろ。」
「その辺りをどう表現し訴えて行くかが問題ね。」
「親父さんも関わった、秋山史枝市長の所が実績を上げてるだろ、そんな所を広く紹介して政治経済に興味を持つ人を、もちろん社会福祉にも目を向けてくれる人を増やして行けないかな。」
「難しそうね。」
「まあ、お堅い形でなく頑張ってる地方都市にスポットライトを当てるだけでも良いのかもしれないが、何にしても俺達ももう一度学習し直すというか、外国の事情に接してみて…、う~ん、視聴者の皆さんと一緒に学習して行くという感じか…。」
「そうね、岩崎ファミリーのメンバーは公的な福祉のお陰で救われた人が多いのよね、その意味を検証しながら、お父さまの援助を必要とした事も…、ここまでドラマも映画も不幸な場面控え目の娯楽路線だったから、次の映画も暖ったかファミリーをイメージしてたけど、その前にシリアス社会派を挟む余裕は有ると思う…。」
「多くの人に見て頂ける様にバランスを考えたいな。」
「そうね、もう少し練ってから脚本とか考えて貰う様指示を出すわ。」
「秋山市長への協力要請は里美姉さんにお願いだが、シリアスな映画だと、うちのメンバーでは荷が重いかな。」
「そうね、オーデションをしましょうか、でも私の相手役は譲治よ。」
「荷が重そうだな。」
「女優だと既婚者でも他人とのラブシーンが有るけど、私は嫌なの、公私何時でも仲良し夫婦、万が一譲治に嫌われる事になっても、そんな夫婦を演じてでも…。」
「はは、俺も嫌われない様に気を付けるよ。」

長期間の新婚旅行は仕事の場でも有ったが、二人の距離が更に近づく機会でも有った様だ。
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