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153-映画 [岩崎雄太-16]

二人のスケジュールは一見大変な事になっている。
ブライダル関連のCM依頼が普通に来ているのは、クライアント側にとって安心出来るカップルだからだろう。
そのCM撮影は、二人の結婚までを追うミニドラマの撮影、月一ドラマの撮影、そして映画『結婚』の撮影を兼ねる形で進められている。
映画はコメディで、ほとんどフィクションとなる。

「CMの場面がドマラに組み込まれる場合も有るし、一度に撮影して混乱しないのかしら。」
「メインのお二人はすべての進行が頭に入ってるそうだけど、撮影クルーや衣装担当は必死だそうよ、でも全体のスケジュールを考えたら別々で撮影して行くよりかなり効率的なんだとか。」
「混乱しない様に、撮影スタートの度に結衣さんが、スタッフに確認させてるのよね。」
「映画監督として始めての作品の主演が自分、ここまではイメージ通りに進んでるそうだけど。」
「私が見学させて頂いた時は、CMではただただ美しく、ドラマは素顔のままで、映画はコミカルに色々な結衣さんを見せて頂いたわ。」
「どんな感じだったの?」
「CMは宝石店でセリフなし、純白の清楚な衣装を身にまとい、表情だけで絶対的幸福感を醸し出してた、見とれてる間に終わってしまった。
普段着に着替えて、結婚指輪を選ぶシーンというか本当にその店で買ったのだけど、ふふ、譲治の月給知ってるから無理しないでね、って一言が心に滲みたな~、撮り直す事もなくあっさり撮影終了。
映画のシーンでは、ど派手な衣装に着替えて、これが良い~って、一億の指輪を指さして、本当に指にはめて譲治におねだりしてみたり、地味な衣装に着替えて一番安いのはどれって、哀れな表情してみたり、どんなコメディに仕上がるのか楽しみだわ。」
「ねえ、譲治兄さまは?」
「結婚式の主役は花嫁ですから、というのが決まり文句、う~ん、でも、場面場面で恰好良いのよね~。」
「は~、映画、早く見たいわ。」
「それには、結婚式や披露宴のシーンを撮らないとね。」
「あ~、披露宴本番も撮影なのよね、映画出演をノーギャラで引き受けてくれる人のみが披露宴に、いえノーギャラどころかお祝いを出すのよね。」
「その話はワイドショーでも取り上げられていたわ、呼ばれていそうな人達とその出欠予想、欠席者の穴埋めは兄弟なんだけどな。」
「余程ご欠席が多くないと私達まで回って来そうにないのよね。」
「実際は案内状を出す前に結衣さんが直接打診してるから、芸能人関係で欠席はないみたい。」
「財界人関係も断らないでしょうし、お父さまの親族関係…、お父様が多くの養子を持つ事に反対してらした方も、この状況ではね。」
「撮影は新婚旅行まで続くのでしょ、その後は映画の仕上げだから大変そうだなぁ~。」
「豪華な結婚式になりそうだし、新婚旅行も、映画の制作にはお金が沢山掛かると思うけど大丈夫かしら。」
「その辺りは史枝姉さんが担当になってすごく余裕が出来たって、結衣さんも感謝してるそうよ。
結衣さんは自分の貯金も使うつもりだったのが、全部スポンサー負担どころかギャラも出る状態に、特に、お父さま関連ではない企業からもお金を引き出せたのは大きいわね、映画がきっちり仕上がってそれなりの興行収入を上げる事が出来たら嬉しいけど。」
「陰ながら応援しますか、愛する譲治兄さまと、新たに加わる私達の姉妹の為に。」
「愛さずにはいられない、素敵なカップルの為にね。」
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