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131-中傷 [岩崎雄太-14]

ツアーは順調だ、チケット収入だけでなく物販の収入も大きい。
大阪で録音したCDも完成し、ファンクラブサイトを中心に売れている。

「明日から名古屋、CM撮影も始まるから気合いを入れ直そうか。」
「譲治兄さん、何時だって気合は入ってますよ。」
「はは、そうだったな、みんなの演技は随分良くなった、監督さんにもずっと練習映像を見て頂てるが、最近はお褒めの言葉が増えてるよ。」
「でも変な感じよね、自分で自分を演じる、人の目を意識出来る様になって来たとは思っているけど、ほんとの自分はどうなの、って考えてしまう事も有るわ。」
「普段から動きに気を付けて来た成果なのか…、確かに微妙では有るな、まあ、演技が良くなったと言っても素人だから自分以外の役がこなせるかどうかは怪しいが、ん? 京子どうかしたのか?」
「譲治、週刊誌に悪意ある記事を書かれたわ、村の方へは連絡入ってたみたいだけど。」
「記事は読めるのか?」
「ええ、これよ。」
「譲治兄さん、どんな感じなの?」
「うん、何でも児童福祉という名目で俺達は暴利をむさぼっているそうだ。
誹謗中傷の内容は伝聞の形で出鱈目な事を書いてる、これは面白くなりそうだな、京子。」
「面白くないわよ、これからCM撮りが始まるのに。」
「そのタイミングを計って仕掛けて来たのかな、京子、まず会計の実態をファンクラブ向けに公表しよう、俺達がここに書かれているよりもっと稼いでいる事、その中から児童養護施設にどんな形でどれだけの支援をしているのか、岐阜と長野の展開や進学支援の予算も含めてね。」
「でも、お世話になってるテレビ局とかには…。」
「里美姉さんを通して、必要最低限な所に…、そっちは姉さんと史枝とで動くから心配するな。
ファンクラブの皆さん向けに動画を撮影したいな、すぐ用意出来ないか?」
「はい、すぐ用意します、え~っと三十分も有れば機材の準備は出来ます。」
「衣装は明るい感じが良いわね、謝罪する訳ではないから、すぐ選んで来るわ。」
「メイクは譲治だけで良いの?」
「そうだな、早くUPしたいから単独で良いだろう。」
「正確な経理だと時間が掛かるわよ。」
「大丈夫だ、取り敢えず概算で良いし、動画に間に合わなくても問題ない、史枝、里美姉さんに連絡してくれるか。」
「今、話してる所、笑ってるわ。」
「では、作戦を練るか。」
「そうね、こんな記事だけでは注目度低すぎよね。」
「まずは、この週刊誌の発行元の調査ですね、里美姉さん。」
『少し調べてみたけどグループ企業がすべての広告掲載をやめたら、それなりのダメージになると思うわよ。』
「さすが、早いですね、岩崎ファミリーに根拠のない誹謗中傷した結果がどうなるかを見せつけますか、それをうちに関係するマスコミを利用して世に広めると同時に、お父さまが進めている福祉事業に人の目を集めるという事でどうでしょう?」
『良いわよ、お父さまにも伝えておくわ、ことを急がずじっくり、この馬鹿な出版社を利用させて貰いましょう。』
「分かりました、取り敢えずはファンクラブの人に安心して頂く様、すぐメッセージを公開します。
ただ気がかりなのは、記者と編集者がただの馬鹿なら問題ないのですが、こちらの力を理解した上で仕掛けて来たのなら、自社が不利益を被ると分ってやっているとしたら、その意図が引っかかりませんか。」
『う~ん、自社がブラック企業なので敢えて貶める、もしくはこちらにダメージを与える隠し玉を持ているのか…、調べる様に指示を出しておくわね、でもこちらのイメージを落とす訳には行かないから、まずは全面対決で行こうか、余計な仕事が増えてしまうけど、CMの方は大丈夫?』
「準備はしっかりしてきましたから、堂々とCM撮影に入る事で、関係者が馬鹿げた記事をスルーしてると分らせますよ。」
『ふふ、頼もしいわ、じゃあ明後日、名古屋で会おうね。』
「はい。」
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