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130-再開 [岩崎雄太-13]

大阪での録音や録画が済み、再開されたツアーは随分様変わりした。
スタッフに新人が加わり岐阜からのバンドが同行、スーパーなどでのイベントはなくなりホールでの演奏ばかりに、地方都市のホールは平日の空きが多く確保が楽だったので追加公演も余裕を持たせて組み込まれている。
ステージの無い日はCM撮影に向けての練習も有る。

「聡志、追加公演のチケットオークションはどうだ?」
「好調だよ、取り敢えず全席がすぐ安値で埋まった、そこから三千円台まではすぐだったから、俺達のステージにそれだけの価値を見出して貰えているという事だろう、譲治の最低予想ラインを越えたな。
そんな中、前の方の良い席は一万、二万とかまで上がってる、より安くではなく良い席を確保したいという事だろう。」
「最高は?」
「今の所五万だ、チャリティー的な気持ちが有るのかもな。」
「知名度が上がって来てるとは言え、こちらで料金設定してたら有り得ない額だな。」
「明日のテレビ放送は譲治と美沙が中心だから、更に値上がりするんじゃないのか。」
「はは、美沙は妹キャラ全開なのが受けて応援メッセージが多い、可愛さを強調して演出してるからな。」
「お前の何処までが現実でどこからが演技なのか、俺達も解らないのだが。」
「まあ、徐々に素顔を見せて行くよ、俺だって何時までも彼女を作れないままでいたくはない、変化に合わせてFamily IWASAKIにも新作を発注して行くつもりだ。」
「それに合わせて女性向けも変化だな、新人モデルの方はどうなんだ?」
「一人は美沙を姉の様に慕いつつも俺の事が好きという悩み多き少女、もう一人は紗友里に恋い焦がれる男の子という設定、細部はこれからだ。」
「その設定ってどうやって決めてるんだ?」
「もちろん本人の希望というか、多分本心だろう。」
「どろどろした物に成りはしないのか?」
「そうならない為の設定という設定さ。
あくまでも演じているので有って、まあその前提が有るから結構本心を語ってくれたりする訳だがね。」
「その辺りが素人の割には演技が上手いと評されている理由なのか。」
「ああ、始めからそのつもりでやってきた、CMの台本もその延長に有る、下手に演技するより自分の心に忠実であれば素人感が漂っていてもリアルで人の心に届くのさ。」
「練習を兼ねて作ってるサンプルCMがクライアントに好評とは聞いたが、そういう事なのか…。」
「仕上げはプロにお任せとなるがな。」
「岐阜から来て貰っているバンドの人達はどうなんだ。」
「舞台の方は問題ないだろうが、CMやこれからのCDに関してはプロの判断を仰ぐ事になりそうだ、彼等がオーデションに通らなければ、プロのスタジオミュージシャンにお願いとなる。
大阪で録音した物が売れたとしても、CMは妥協が許されないからな、もちろん演技も。」
「それで演技指導は厳しくという事か。」
「まあな、みんなも責任を自覚しているから、互いにダメ出しし合ってもいる、CMが続けは収入も安定して楽になるだろ。」
「そうだな、スタッフも増やしたいからな。」
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