So-net無料ブログ作成

128-設定 [岩崎雄太-13]

翌日、夜のミーティング。

「里美姉さんが頑張ってCMの仕事を取ってきてくれた。
具体的な事はこれからだけど大まかな話と注意事項を聞いてくれるか。」
一同緊張の面持ちで譲治を見つめる。
「これから俺達が出演するCMの設定は、舞台での設定と同じになる。
始めの内は極力セリフのない演出を考えているが、今までセリフの無かった連中も練習して欲しい。」
「始めの内という事は続く可能性が有ると言うことか?」
「ああ、俺達は自分達のキャラクターで視聴者に強くアピール出来る程ではない、そこを話題性でカバーしていこうと考えている。
話題性としては、応援して下さっているグループ企業のCMに複数出させて頂く、視聴者にとっては無関係に思える会社のCMに同じ設定だが場面を代えて出演とか、同じ場所での撮影も視野に入れている、その中で俺達の人間関係も視聴者に伝えて行く。」
「私、自信ないな。」
「それは考慮するよ、逆に頑張ってみたい人はいないか?」
「楽しそう、私、セリフにも挑戦したい。」
「ふふ、美沙がその気なら一番のライバルが出ない訳には行かないわね。」
「わ、私も…。」
「うん、葵姉さんも美沙や紗友里も、化粧品や高級品のイメージCMでも使って頂ける様、更に自分を磨いて欲しいかな。」
「譲治を取り巻く人間関係もそのままなのね。」
「始めはな、そこから色々変化させドラマが進行して行く、美沙に新しい恋人が出来たり、葵姉さんが突然告白されたりとかね。」
「でもCMって地方によって違ったりしないの?」
「その辺りは考慮して行くさ。」
「新人も必要になりそうだな。」
「ああ、企画に応じてな、居残り組の恵子や詐欺師のおっちゃん達も参加して欲しいと考えているし、子役も出来れば身内で何とかしたい。」
「そうね子ども達にとっても良い経験になるわね。」
「ただ、すごく重要な事なのだが、俺達が広告塔になるという事はそれだけの責任が発生するという事だ。
企業イメージを良くするも悪くするも、俺達次第、日ごろの行いが悪かったら即座にストップが掛かる、色々制約が有る事は理解出来るだろ?」
「でも、私が譲治兄さんと買い物に出かけても問題ないのよね?」
「ああ、問題ない。」
「カップルが別れたり、浮気とかはイメージ悪いよな。」
「今の内に別れておくのか?」
「ちょっと待て、そんなつもりは全くない、逆に結婚とか良いのか?」
「もちろんだ、そういうCM依頼が来るかもしれないしな、幸せな集団を演じて行きたいが、それが現実ならもっと良いだろ。」
「ねえ、譲治の本命は誰なの?」
「さあねどうなんだろう…、という設定だったかな。」
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。