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124-ステージ [岩崎雄太-13]

曲が変わる毎に舞台上の光景も変わって行く。
舞台上のモデル達は曲に合わせた衣装で背景として動く、曲の邪魔にならない程度で自分達の人間関係がそれとなく分かる様に表現しながら。
観客は、そんな舞台からイメージを膨らませる、今まで得て来た情報通り、あの二人は仲の良いカップルなんだとか、あの二人はライバル関係なんだとか。
リアルとバーチャルの入り混じった空間を正平の歌と共に楽しんでいる訳だ。
こんな形の第一部、懐メロパートが終わると、第二部はみんなで歌おう、勝次と綾香がスーパー銭湯ホールのノリで進行、この二人の師匠は詐欺師のおっちゃんだ。
彼等のトークとバラエティに富んだ選曲が功を奏し毎回好評。
そして第三部は懐メロで始まり、途中からオリジナル曲となる。
舞台上は正平と史枝、伴奏者のみ。

「史枝の奴、今日も絶好調だな。」
「ふふ、セリフこそないけど普段通りなのよね、着方がだらしないって怒って直してたり、正平にしがみついて甘えてみたり、見ていてドキドキさせられるというか、何かな二人に対して色んな感情が湧いて来るのよね。」
「二人を守ってあげたい…、二人の世界に対する憧れや嫉妬…。」
「演じてるのか自然なのかさえ分からないよな、歌詞に直接合わせてる訳じゃないけど、歌の世界観そのまま、二人の普段の知ってるだけに尚更不思議な感覚になるのかな。」
「正平は慣れてきたな、始めの頃は史枝しか見てなかったけど、客席へも視線が移せる様になった、史枝はずっと正平だけを見てれば良いけど、あいつはお客様にアピールする必要が有るだろ。」
「譲治が仕切り始めてから、ぐっと良くなったわね、正平も何故か譲治の言う事は素直に聞くのよ、史枝が言っても聞かない時が有るぐらいなのに。」
「正平の持つ野生の本能が逆らってはいけないと教えているんじゃないのか。」
「ふふ、史枝には甘えて良いって本能的に感じてるって事なのね。」
「でもさ、アイドルのファンって仮想の世界で自分の彼女、彼氏と描いてるのでしょ、この売り出し方ってどうなのかしら。」
「メインターゲットが中高年だから、子や孫が幸せにしてるという感じで良いんじゃないのか。」
「うん、正平単独で歌手として売ってくには無理が有るから、これからも岩崎ファミリーで色々模索して行くしかないだろうな。」
「伴奏は今のままシンプルなの?」
「本人は気にしていないみたいだな、まっ、経費が掛かんなくて良いんじゃないか。」
「知名度を上げる事に成功すれば色々変わって行くのよね。」
「でも一発屋的な成功ではなく、末永く愛して貰いたいわ、大阪が一つの勝負になるのかしら。」
「シングルCD、オリジナルアルバム、カバーアルバム、DVD、ブルーレイ、一気に作って大丈夫かな、里美姉さんの思惑も絡んでるとは聞いてるが。」
「ツアーで売れる商品を充実させる為だけではないそうだが…、始めはシングルCDだけで予定を組んでいたけど、まあ里美姉さん絡みなら損益分岐点を考えた上での事だろう、爆発的に売れなくてもコツコツ売って行けば良いのさ、テレビ出演もしばらく続くそうだから、それなりに売れるだろ。」
「でも視聴者受けしそうなネタを出し続けて行かないとだめよね。」
「譲治兄さんはまだまだ案をお持ちの様ですよ。」
「そうか、俺達も…、おっともう直ぐフィナーレだ、しっかり締めくくってグッズ販売頑張ろうぜ。」
「ええ、弟や妹が増えても大丈夫な様にね。」
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