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106-アイドル [岩崎雄太-11]

スーパー銭湯のホールにて。

「里美姉さん、地域の活性化を考えるとこの地域で如何にお金が使われるか、この地域で如何にお金を稼げるかという事ですよね。」
「そうね、史枝は何かアイディア有る?」
「ささやかですが、ここのホールが充分活かされてないと思いまして、せっかくの舞台があまり使われてません。」
「イベントで使うつもりはあるけど、まだイベントを開かなくても売り上げが好調なのよね。」
「お客さんが多い内に付加価値を付けて行けば、売り上げの維持、うまく行けば更なる売り上げに繋がると思うのです。」
「付加価値を付けれそうなの?」
「アイドルによる歌やダンス、アイドルと言っても年齢は幅広くて良いと思います、お婆ちゃんやお爺ちゃんにとってのアイドルを考えたら、年齢に幅が有った方が面白いです。
まずはセミプロやアマチュアをここでプロモーションしていく様な事務所を立ち上げたいです。
舞台に立つ人は公開オーデションで探して事務所に所属して貰いますが、オーデション自体もイベントとして面白いと思います。
オーデション合格者と相談して、歌や踊りの舞台を極力毎日開きたいですね。
スーパー銭湯入場者ならば特別な料金なしで舞台を楽しめる、でも特定の人を応援したい人には、おひねりをどうぞ的に…、おひねりなんて制度、今回調べて初めて知りました。
でも舞台に投げるより、お賽銭形式を考えています。
出演者の名前のスタンプと袋を用意して、まず袋に応援したい人の名前をスタンプして現金を入れ、投票箱へ入れて貰います。
その金額によって出番が増えたり減ったり。
でもそれだけだとお金持ちだけの好みに片寄りかねませんので、入場時に一人一票の投票用紙を渡して投票して貰うという形も別枠で取り入れたいです。
ここで頂いたお金から事務所の運営費、スケジュール管理などのマネジメント料を頂いた残りは税金に注意しながらアーティストの手に、人気が出た人は出番が増えて収入も増える、人気のない人は空いた時間の穴埋めになって頂いて、現実の厳しさを味わっていただく。
集客力のある若手が出てきたら時間帯によっては立ち見ばかりのライブも、ライブで盛り上がってお風呂に入って、ついでに食事も、という形を定着させる事に成功したら、経営的にかなり安定させる事が出来ると思うのです。」
「方向性は悪くないわね、具体化しましょう、そうね、まずは史枝が中心になって進めるか、別でリーダーを立てるかなんだけど。」
「なんとなく、里美姉さんが私に求めている事は分かっているつもりです、プロジェクトの中心は敏男と澄香に任せてみたいと思っていますがどうですか。」
「そうね、私の方でもサポートを考えるけど、二人を優先してあげて。」
「分かりました、具体的なプロジェクトの内容は二人にまとめて貰います、私は彼等が働き易い環境を整えるべく動きます。」
「問題は大人気とまでは行かなくても集客力の有る人を見つけられるかどうかね。」
「はい、まずはオーデションが盛り上がる様に…、里美姉さん綺麗だから参加者募集のポスターお願いします。」
「うっ、そう来たか、でも、うちの可愛い妹や弟がいるじゃない。」
「彼等はオーデションを受けて貰わなくてはいけませんから。」
「でも、みんな歌や踊りとか特技が有るのかしら?」
「今時のアイドルは歌も踊りも大した事なくて、どこにでもいるレベルのルックスの人も結構います、意外な人にファンが出来るかもしれませんよ。」
「ほんとに力の有るシンガーとか発掘したいけどな。」
「そうですね…、里美姉さんは正平の歌を聴いた事有りますか?」
「いえ、歌どころか普通に話す声すら少ししか聞いた事ないかも。」
「私は正平の歌が好きなんです、派手さはないけど心に滲みて、人の色々な感情に刺激を与えてくれるというか、人前ではあまり歌わないのですが…。」
「微妙なのね…、そうなると、まずは歌の見極めかな、録音はないの?」
「あっ、録音ですか、今まで考えもしなかった…です…、何時も涙が出てしまって…。
でも正平に頼んでみます、こっそり録音したら絶対怒りますから。」
「お願いね…、ある程度のレベル以上であれば、そうね、もし観客の前で歌う事に抵抗があったら映像作品だけでも良いかも…、正平ならビジュアル的にも行けそうだし、ふふ、彼さえ傷つくことがなければ色々チャレンジしてみたいわね、幸次ならプロモーションビデオ的なの作ってくれるのじゃないかしら。」
「う~ん、一歩踏み込んでか…、姉さん…、正平は馬鹿なんですけどね…。」
「ふふ、独り占めしたいのかな、でも正平に才能が有ったらその部分は独り占めしちゃだめよ、他は大切にね。」
「えっ。」
「みんな、あなた達の事を暖かく見守っているのよ、幸次に頑張って貰いましょうね。」
「は、はい…。」
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