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91-授業参観 [岩崎雄太-10]

店をオープンさせた事により村の活動はより活発になった。
その事は村人達の自信に繋がり、心の余裕も。
そんなタイミングを見計らって、里美が提案したのは、養護施設の子達が通う小中学校との係わりだ。

「姐さん、あっしらが授業参観とか行っても良いんですか?」
「安っさんだめですよ、里美お姉さまのことを姐さんなんて呼んじゃあ。」
「いや、そう言われても、何とお呼びすれば良いのか分かんねえし。」
「姐さんとお呼びしてるという事は、安、死んで来いと言われたら死ぬぐらいの覚悟は出来てるんだろうな。」
「もちろんだ、岩崎家の長女みたいなお方なんだぞ。」
「だったら、お嬢さまとかじゃないのかしら。」
「いや~、みんな頼りにしてるだろ~。」
「里美お姉さまは、よろしいのですか?」
「そうね、しばらくは好きに呼んでくれて構わないけど、安っさんから姐さんと呼ばれたら私はどう返せば良いの?」
「もちろん、安、と呼びすてて頂ければ、一生お守りさせて頂きやすから。」
「おいおい、今度結婚するんだろ、お前大丈夫か?」
「それとこれとは別なんだ。」
「良く分かんないけど、留美ちゃん、子ども達は学校でいじめとかに遭ってない?」
「小学校は今の所問題無さそうです、中学の方は少し…。」
「今後、学校行事で参観の機会が有るものすべてに村の大人を派遣しましょうか。」
「どの様な形でですか?」
「そうね、留美ちゃんの方で学校サイドと調整して欲しいけど、授業参観ならお母さんっぽい人とお父さんっぽい人が組んで…、子ども達に、誰に来て欲しいかはっきり聞いてみるのも有りかな、中学生には後輩が喜びそうな人を推薦して欲しいと話した方が良いかしら、自分の為というと照れや色々有るでしょうけど、後輩の為とすれば結構本人の希望を素直に答えてくれるかもよ。」
「ふふ、そうですね、お姉さん、お兄さんも含めて聞き出しておきます。」
「いじめが起こっていそうなら抑止力として安っさんを投下しましょう。」
「あっ、成程、授業参観だけでいじめ撲滅に繋げるのですね。」
「運動会とかは、人数が多過ぎない様に気を付けて、みんなで応援したいわ、留美ちゃんバランスは考えてね。」
「分かりました、私も小学生の頃は、施設の方が来て下さっただけでも嬉しかったですから。」
「難しい年頃の子とは真正面から向き合ってあげてね。」
「はい、お姉さま。」
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