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76-親 [岩崎雄太-08]

岩崎家。

「雄太、職業訓練校ではどうだったの。」
「喜んでくれたよ、それでさ養子を希望しない子達も俺達の子と考えてくれな、戸籍関係なく五十人全員が俺達の子どもになった訳さ。
親から虐待を受けていた子達は苗字が変わるだけでも嬉しいと話してくれた。
それぞれ違った事情を抱えていて、父親の顔すら知らない子もいる、
でも、訓練校を選んでくれた子達は真面目な子が多い、養護施設の子ども達にも優しい目を向ける子ばかりなんだ。
形の上だけとは言え、故郷と家族を持つ事が今後の励みになってくれたらと思うよ。」
「児童養護施設の子達はどうするの?」
「村の大人達が親代わりになってくれている、しばらく様子を見て判断するよ、高校生で進学希望の子とは話をして来た。
谷川の方で色々計算して貰って、今後何人養えるかだね、進学希望の子は学費が大きいから。」
「福祉村関係は社外へアピールしづらい面が有るのよね、グループ関連が協力的とはいえ、資金的にはどうなの?」
「株式の配当は子ども達の為に、後は役員報酬を大学進学を目指す子の為に上げて貰うという事も考えている。」
「ふふ、今までが安すぎたし、使途の性格上反対はされにくいでしょうね。」
「学費以外は大して掛からないし、職業訓練校の連中は、ほとんどがすぐ経済的に自立すると誓ってくれた、その分を後輩達の為にと、一期生は迷わず村を選んだ子が多いからな。」
「お母さんは何時会いに行けば良いの?」
「そうだな…、向こうでしばらく暮らしてみるか、みんなが使える別荘にと建てて貰ってる家がもう直ぐ完成する。
うちの子ども達は置いて行って両親のいない生活をしばらく経験させよう、ちょっと寂しい暮らしを経験すれば、なぜ兄弟が増えるのかも納得し易いのではないかな。
周りには甘やかさないようきつく言っておかなくてはならないが、向こうの子達に幸せな家庭を見せつけるのも酷だろう。」
「そうね、寂しくも有るし、心配も有るけど新しい息子や娘たちはもっと辛い経験してきたのでしょう、向こうでも仕事は大丈夫なの?」
「問題ない、俺が動き回らなくてはならない様な組織ではないからね、何か有ったら谷川が動いてくれるよ。
明香がこっちの友人に会いたくなったら、親父のジェットヘリを飛ばせば良い。」
「私は雄太と暮らせるならどこでも構わないわよ。」
「じゃあ手配しておく。」
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