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60-市長 [岩崎雄太-06]

市長選を市民団体明日檜はお祭りの様に盛り上げた。
市長選を通して自分達の住む市を変えようと訴え、住民に対して改革の始まりを宣言。
廃村復活という場が無かったら、若者の結集は有り得ないことだったろう。
一つの取り組みが次の取り組みへと繋がり大きく動いた。
小さな政治団体みどりの風に注目が集まる中、秋山の人柄が市民の心を引き付けた。
その結果、大差をつけて秋山史枝が市長に当選。
当選後すぐさま打ち出した行政改革案が市民に支持され、市会議員選挙もみどりの風が圧勝。
秋山史枝と七人の侍による改革のスタートは広く話題となった。
それによって、市外からもみどりの風や明日檜への入会を希望する者が増え始める。
そんな頃、雄太は秋山達との時間をとった。

「秋山市長、当初の予定より早く進んでいませんか?」
「はい、岩崎さんの御助力のおかげです。」
「いえ、私より、谷川や明日檜メンバーの頑張りでしょう、ところで次世代の養成の方は如何です。」
「みどりの風ではボランティア中心に七人の侍をバックアップするチームを構結成、それ以外に県政の分析研究をしているチームが一つ、三つのチームが手分けして周辺市町村の状況分析をしています。
隣の市に住む有能なメンバーには、二つの市で連携すべく次の市長選への立候補をお願いしています、もちろん支える体制を整えてですが。」
「みどりの風、拡大への目途が立って来たという事ですね。」
「ええ、市長業務を一人で抱え込まないという私達の体制は悪くないと思っています。
法的には私が市長で、何か問題が有ったら私が責任を負います。
でも七人の侍達は行政改革を、市長一人の力だけだったら到底踏み込めないレベルまで踏み込んで進めています、責任を持って。
市長に対して助言するという立場ではなく、担当している分野に関しては実質市長と同等の権利を有していますから、気合も違います。
また市長業務を分担している事で私も勝手に動けません、市長独断型の市政にならない体制は凡人レベルの私達に調度良いかと。
本当は、もっと力の有る方にリーダーとして引っ張って頂くのが理想なのかもしれません。
でも、日本中で政治に係わっている人は大勢いますが、彼等の能力に疑問を感じませんか。
能力の有る無しを選挙の時に有権者が判断する事は難しいです。
政治の事を何も知らない人が有名人という事だけで当選という事例も有る訳ですから。
私は八人がかりで取り組むという事を前提に市長を引き受けました。
一人の力で、市が担ってる業務全般に対して正しい判断を下す事は、私の能力では無理です。
大きな問題は八人で話し合って結論を出しています、どうしても一つにまとまらない時の最終判断は私がしていますが、それはどちらでも良い様な事だったりします。
この形をまずこの地で成功させ、次は隣の市へと、みどりの風代表として進めて行くつもりです。」
「分かりました、株式会社岩崎、林業チームの営業もその地域を次の重点エリアとして動いて貰います。
大学の方は政治経済学部と法学部を立ち上げる方向で進めていますから、協力お願いしますね。」
「はい、学生が増えるのは嬉しい事です、政治について学生達とも語り合いたいです。」
「県政の方はどうですか?」
「国政との兼ね合いも有りますから簡単ではないです、でも県全体が元気のない状態になっているのは事実、何とかしたいです。」
「そろそろ、番組でも政治を取り上げて貰いましょうか、市長が変わってからの実績も出始めていますし、何といってもみどりの風誕生のきっかけはあのテレビ番組だった訳ですから。
冬坂さんにゴーサインを出しても良いですよね。」
「お願いします、事有る毎に撮影に来て下さってますから、映像のストックはすでにかなりな量だと思います。」
「次の知事選までは時間が有ります、狙いますか秋山さん。」
「はい、新たな七人の侍に優秀な人材を集める事が出来れば県知事は私でも行けそうです。
ここの市会議員は定数削減を実現させ半減させます、そこで浮いて来る人材を県政へという話も進めています。
国政に向けては大きな器の有る人が見つかれば、みどりの風として担ぎ上げたいですが。」
「将来を見据えて、谷川には挑戦しないかと勧めているのですが、経営コンサルタント会社を大きくして行く事で社会に貢献したいとの事で。」
「岩崎さんは、さすがに社長業や大学の運営などでお忙しいですものね。」
「大学を高いレベルでスタートさせる事に成功しました、これから優秀な人達がさらに集まる環境を整えて行きたいと考えています、その過程で明日の日本を託せるリーダーと出会えないかと思っています、育てて行く事になるかもしれませんが。」
「先を見据えてという事ですね、私にも出来る限りのお手伝いをさせて下さい。」
「お願いします。」
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