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55-谷川淳一 [岩崎雄太-06]

谷川達が試み始めた、企業間の繋がりを強化という事は当初大きな手間と時間が掛かった。
企業間の繋がりを作ろうと考えた時、安易に相手企業の情報を流す事は出来ない。
守秘義務が有るので当然の事だ。
学生達は細心の注意を払って、少しずつ了解を得ながら話を進めて行った。
だが、それが突然大きく進み始めるという事も有る。
大都会ではない、交渉相手に知り合いがいると言う事も少なくなかったからだ。
極端な例も有る。

「谷川くん、山田の会社が土地を探していたとは知らなかったよ、うちの中途半端な遊休地をどう生かすか苦慮していたし、この先事業規模を拡大するなら郊外で広い土地を確保するしかないと考えていたからね。」
「私はお二人が一緒にゴルフに行かれる様な仲と知って、それでも私どもには守秘義務が有りますので随分気を使ったのですよ。」
「その姿勢を見せてくれた事は嬉しかったよ、でも君の言う通りもっと市内の企業や商店が協力し合うべきだと痛感したね、山田の会社が土地を探している事も、うちの遊休地の事も秘密でも何でもない事だったのに君がいなかったら繋がらなかった。
社長同士が友人なのに力を合わせるチャンスを見逃していたのだから、今度、商工会議所でも話題にしようと思っている。
それでも、やはり君の言う通り、商工会議所とは別の企業組織を作った方が早いし、面白いと思うよ。」
「他の企業や店舗の間でも協力体制を模索していますが、私達では立場上動きにくい所が有ります、小栗さんがまとめ役になって下されば、かなりペースを上げる事が出来ると思っています。」
「ああ、君達がプランを出してくれるのなら安心してして動ける。
コンサルタント契約の方は基本契約プラス成功報酬という形でどうだろう、君の会社も大きくなって欲しいからね。」
「有難う御座います、ここで成功させ、それを全国の地方都市へと考えています、よろしくお願いします。」

小栗と谷川が推し進めた組織は、すぐに広がり始めた、それは谷川の実績が知れ渡っていた事にもよる。
合言葉は町ごと活性化。
一つの会社では大きな投資が出来なくても、数社が協力すれば可能になる。
共同出資して株式会社を立ち上げ、人の流れ、車の流れなどを考慮して新たな店舗を、例えば歴史的建造物を模した形で建てたりといった人目に付き話題になる形で展開した。
廃業を考えてる老夫婦の店も、借りたり買い取ったりしながら再建して行く。
岩崎学園大学も少しずつ規模を拡大しているので学生向けの店も展開した。
そこは地元の若者にとっても魅力的な場となる。

谷川が狙ったのは、大きく三つ。
観光客にとってより魅力ある町にし、より散財したくなるサービスの展開。
規模はともかく内容は大都市と同等のサービスを展開する事により、周辺市町村の住民がこの地方都市へ足を向ける様にする、もちろん市民にとっても魅力ある町にする。
それらによって若者の地元志向を喚起する、その為に地元企業の活性化を計り給与水準を上げる。

簡単な事では無かったが、コンサルタント会社設立から数年後には目に見える成果が出始めてた。
人口の増加だ。
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