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54-経営 [岩崎雄太-06]

学生村が愛知県内の大学に支えられて成長する一方、岐阜県の地方都市に設立された岩崎学園大学はその都市の活性化に着実に貢献して来ている。

大学は経営学部と経済学部でスタート。
テレビ番組の影響も有って当初から優秀な学生が集まった。
大学側は、すぐに実習協力企業を市内で募集。
学生達はそれに応えた企業の経営状況を分析すると共に経営改善を模索した。
良い物を客に提供していてもマーケティング能力がないと伸びない事も。
学生達はチームを組んで実習協力企業の調査をする。
調査結果を元に改善策を話し合い、企業に提案する。
話し合いの場には教授が参加する事もあるが、学生達が喜んだのは学園の理事でも有る雄太の参加も有ったという事だ。
幾つかの企業は、実際にその提案を受け入れて、少しづつ経営状況が改善された。
その中で特に力を発揮したしたのは谷川淳一、四年生になる頃にはアドバイスの的確さが商工会議所でも話題になる程までに成長していた。
その彼が。

「なあみんな、今まで企業や店を個別に再生と考えて来たけど、これからは町全体の再生を意識して行かないか。」
「谷川、どんな形なんだ?」
「今でも商工会議所が有るが大した事はやれて来なかっただろ。
もっと踏み込んだ形で、企業同士が競争ばかり考えるのではなく協力し合っても良いと思うんだ。
もちろん価格カルテルとかはだめだけどな。
例えば土産物屋を二軒再生してるけど、その二軒は競争相手だ。
だが、二つのパーツを組み合わせて始めて完成するというお土産を、一つずつ販売したらどうだ。
片方の店で片割れを見つけて興味を持った客がもう一つの店も訪れる、品揃えの中心を変えて置けば両方の売り上げが伸びる事に繋がらないかな。
その土産物も、市内の企業から仕入れる率を上げて貰う。
今まで取り組んで来た企業や商店をもう一度見直し、繋げる事の出来る部分は繋げて行く。
資本的な関係はなくても共同体として盛り立てて行けば、バラバラで動くより効果的だと思うんだ。」
「良いと思うわ、これまで取り組んできた所は、継続的に調査も続けて居るから、三四年生で再検討しましょう。
グループ分けと担当先は…、谷川さん、一度全員が全部をざっと目を通してからの方が良いかしら。」
「そうだね、ポイントは無関係に見える二つの企業でも協力関係を作れる可能性があるかどうかだからな。」
「谷川リーダーからの指示という事で、三四年生全員に連絡しておくよ、文章は作るから後で文面を確認してくれな。」
「ああ、頼むよ、それとコンサルタント会社を新規に立ち上げる事が決定した、手伝ってくれる人を募集する、大学側も実習として認めてくれるからね。
資金は岩崎理事が全額出して下さる。
今まで大学が行っていた、実習協力企業との調整も新会社が受け持つ。」
「谷川社長、社員の募集は何時からですか?」
「はは、社長は早いよ、社員の募集も近い内に始めるけど、今の所広くは募集しない。」
「谷川社長、私を雇って下さいませんか。」
「あれっ、君は就職決まってなかった?」
「それが…、私の手で再生しようと考えていたのが間に合わなかったのです。」
「なるほど、詳しい話は後でね。」
「谷川社長、規模はどれぐらいを想定しておられるのですか?」
「始めは小規模だけど、将来的には日本中の地方都市に支社を作って日本の活性化に役立てる規模だな。」
「え~、そこまでですか。」
「ああ、俺のバックには岩崎理事がついて下さるからな、それぐらいの気概が無かったら失礼だろう、すでに俺達は実習の形で幾つかの地方とも繋がり始めている、それを発展させないと。」
「そうね、私達で日本を再生しましょう。」
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