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49-岩崎村 [岩崎雄太-05]

時間は掛かったが、廃村だった岩崎村は全く違う村に成長した。
集落は整備され、統一感の有る建物、電柱の無い綺麗な街並みはそれだけで観光資源となっている。
森は綺麗になり、木々の間をクロスカントリーなどの競技施設が整備された。
それらは万が一山火事が起きた時延焼を防ぐ役割も果たす、人が森に入る事で野生動物の侵入を減らすという目的も有る。
もっとも、猪や鹿の肉は店の看板メニューになっていたりするが。
当初雄太が相続したエリアはすべて生まれ変わったが、村は周辺の土地を確保する形で拡大中。
開発が進んだ事により固定資産税が上がり、安くても手放したいという人が程よく現れてくれている。

佐々木村長は正式な村の村長選挙に立候補し無投票で当選。
株式会社岩崎の社員とその家族を合わせると元からの住人を遥かに上回る人数。
元からの住人にした所で、岩崎の恩恵を受けている訳であっさり決まった。
議会も同様に社員の家族が中心となっている。
そんな状況を大企業の横暴と書く雑誌もあったがほとんどの住人は喜んでいる。
佐々木村長が手掛けた事の一つは村名の変更、岩崎村と勝手に名乗って来たエリア内はもちろん、周辺に住む村民の同意も取り付け、県や国の機関とも調整の結果、岩崎村が正式名称となった。
株式会社岩崎により税収が増えている村は、増えた分の予算を岩崎とは直接関係のない所へ重点的に組んだ。
新生岩崎村は村全体の発展を考えている。

村には雄太が社長を務める総合商社の情報センターも有る。
と、言っても大きな建物が有る訳ではない。
元はグループ企業各社からの情報を受け取り整理し雄太に報告という事から始まった。
しかし、すぐにグループ全体にとって重要な部署となったのは改革が進んだからだ。
株式会社岩崎が総合商社から請け負っているとの形にしたのは地方へのお金の流れを考えての事。
必要に迫られグループ企業全社からの転職希望を募った所、応募が殺到した。
それは仕事が企業の明日を左右するやりがいの有る職種だった事と、村がそれだけの魅力の有る村になっていた事による、教育環境も含めてだ。
大勢が集まる必要はないという事で幾つかの建物に分かれて作業している。
グループ企業から送られて来るデータを分析し、必要が有れば雄太を交えて会議。
表向きは情報センターだが、実質は雄太を支える本社中枢の業務を担っていて、裏の本社とか本丸とも呼ばれている。
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