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27-学校 [岩崎雄太-03]

私立岩崎学園の設立発表は世間を驚かせた。
校舎の場所が不便な所という事だけでなく、将来的には幼稚園から大学までの設置を計画しているからだ。
学園の認可は実験的カリキュラムを取り入れ特色を出すという事で担当者はかなり苦労した。
最後は雄太の祖父が力を発揮し、過疎地の私立学校に関する特例法が国会を通った。
支援をしている学生達は。

「過疎地に私立学校を作るなんて普通じゃ考えられなかっただろうな、公立でも廃校の話しか聞いた事ないぞ。」
「過疎地に暮らす子ども達の可能性を広げるという事で随分柔軟な特例法だよな。」
「その柔軟さを生かした学校にしたいわね。」
「高校は、普通科、農業科、林業科、特進クラス、起業家クラスとかが候補に挙がってるけど募集は一括三十名、教師の目途はついてるそうだけど、俺達でフォローしてあげたいな。」
「ええ、親が社員ではない寮生は何かしらの問題を抱えて入学してくる可能性も有るのよね。」
「その前に、応募者数が全く読めないのだが。」
「そこは、君等の大学名を表に出せば安心じゃないのか?」
「バックアップは考えてるけど、そういうのはあまり好きじゃないわ。」
「一期生は定員割れ覚悟だそうだが応募が多かった時の方が問題じゃないかな、社員の子弟は落とせないだろ。」
「寮生枠二十名でスタートだそうよ、自宅から通学できる人は簡単な試験で全員合格ね。」
「場合によっては学力差が半端なく大きくなりそうだな、個別指導的な取り組みを準備中とは聞いてるが教える側は大変そうだ。」
「確かにな、始めの内は他作業兼務での非常勤講師が多目だからな。」
「全教科揃うのか?」
「何とかなりそう、通信制関連も検討しているの、教師が揃わなかった時の保険的な意味だけでなく、ネットを使って学習のバリエーションを広げる意味でね。」
「不登校の子とかも受け入れるのか?」
「高校に関しては入試や編入試験をクリアすれば問題ないけど、寮暮らしはハードルが高いと思うわ。
でも、小中学生に関しては、どんなハンディを持った子で有っても親が株式会社岩崎の社員になったので有れば全力で応援する体制を作ると、岩崎社長は話して下さった。」
「養う…、か。」
「ああ、社長として社員の家族まで養って行く覚悟だと話してみえたな、寮生も親の経済状態に応じて奨学金を給付して行くとの事だ。」
「岩崎家の本気という事なんだな。」
「昔なら領主さまといったところかしら。」
「名君だな、都会で稼いだ金を田舎へ、今までのお金持ちとは逆の流れを作ってる訳だろ。」
「良くして下さるお殿様の為にも岩崎村を盛り立てて行きたいと、村人の皆さんも話してみえたわ。」
「普通の会社で、そこまでの気持ちになるものだろうか。」
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