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20-岩崎村 [岩崎雄太-02]

廃村となっていた集落は本社の有る隣村に近い所から廃屋の解体、造成が進められている。
電柱の無い村を目指しての共同溝工事、下水工事が終わったらまとめて道路舗装、住宅の建設も始まった。

「明香、社員の皆さんが勝手に岩崎村佐々木集落と名付けたここも、ようやく形になってきたな。」
「ええ、道幅も広くなってブラウンの舗装は落ち着いた感じで良いわね。」
「社員の皆さんも気に入って下さった、佐々木村長や佐藤副社長の家も形になりつつあるな。」
「敷地はともかく、建物は大きくないのね。」
「彼等なりに色々考えてくれてるのさ、広すぎる家は掃除が大変だと話していたが、実際は建設費を安く抑える事を考えている、安い家賃を払う形でなく建物の建設費を分割で支払う形も提案してくれた、前提はここでの定住、さらに建設費を会社へ戻す事によって次への投資が可能になる、佐藤さん曰く給料の使い道がないとか。
必要になったら増築となるが、それも基本設計に組み込まれているよ。」
「へ~、そうなんだ、なら私達の家も始めは小さくで良いよね。」
「ああ、代わりに祐樹の別荘は大きくしてゲストをしっかり持てなせる様にしよう。」
「ふふ、愛華に恨まれそうだわ。」
「ハウスキーピングとか頼めば大丈夫じゃないのか?」
「こんな田舎で働いてくれるかしら。」
「そうか…、ここの魅力をどうアピールしていけるか…、綺麗な街並み、豊かな自然とは考えているが。」
「森も随分綺麗になったし店も作るのでしょ?」
「ああ、お洒落なのをね、皆さん色々考えて下さっているんだ、兼業を前提にね、今でも居酒屋やカラオケボックスはセルフサービスだろ、ここの店ではそうも行かないが、客の状況に応じて店員の人数を調整するシステムを考えてくれているよ。」
「へ~、どんな形なの?」
「客が来なかったら店番の仕事は、掃除とか仕込みとかが中心になるが、それでも手が空いたら別の作業、逆に客が多くなったら広報部や近くの農園から応援に駆け付ける。」
「そっか、職種に拘らないのか、確かにここの規模で拘っていたら効率が悪いわね。」
「観光客が見込めるのはまだ先の事だけど、飲食店のメニューやお土産品の検討は飲み会の中心的話題になって来てるらしい、今夜は俺達も参加させて貰えるよ。」
「今までは思ってたより忙しくなって、あまり来れなかったものね。」
「収入を増やしてここへの投資に当てたかったからな。」
「ふふ、でも初期投資はそちらもそれなりの額になるのでしょ?」
「まあな。」
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