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13-現地見学 [岩崎雄太-02]

現地見学会、一回目は五名の希望者とその家族となった。
雄太も時間を合わせて大鹿と共に出迎えた。

「遠い所ようこそ、株式会社岩崎社長、岩崎雄太です、よろしくお願いします。」

一同はイケメン社長の丁寧さに戸惑いながら挨拶。
村を車で一回りした後、本社となる一軒家での夕食となる。
用意は明香と大鹿の妻が。

「社長、確かに不便な所ですね、過疎地の現状を調べてはみましたけど自分の目で見てみないと分かりませんでした、自然の良さもですが。」
「ですよね、まずは崩れかけた空き家を取り壊す所から始めねばなりません、幾つか有る集落を一つ一つ再生という事になります。
農地は…、一旦全部平らにして一から構築し直して行く事になると思います。」
「かなりの初期投資をお考えなのですか?」
「はい、良い人材を集める事が前提ですが小さな活動に留めたくは有りません、ここを成功させ世間にインパクトを与えたいですからね。
でも、詳しい事はもう少し待って下さい、大人の事情ってのが有りまして。」
「は、はい…。」
「社長、よろしいですか?」
「はい。」
「学校を設立する予定が有るそうですが。」
「ええ、すぐには開校出来ないので、しばらく小中学生は車で送り迎えとなります。
その送迎も社員の業務の一つと考えています。
高校生は通信制を併用したシステムを構築しつつ能力や進路希望に合わせた環境を整えたいと思っています。
設立予定の私立岩崎学園は個人の能力に合わせた学習を目標に準備を進めています。」
「今日は弟に付いて来たのですが、私も入社させて頂けたらと考えています、ただ子どもが小さいので。」
「五歳と三歳でしたね、ご存知の通り診療所までは車で一時間、将来はここに病院を建てたい所ですが、ハードルは学校の何倍も高いです。
学校の方はお兄ちゃんが一年生になる頃までにスタート出来ると思っています。
教育に関しては大鹿が中心になります、学園長候補ですから一度相談なさって下さい。」
「はい、家族で移住する者が出れば、検討している人のハードルが下がると考えています、妻が決心してくれたら一次面接をお願いします。」
「いえ、その気になって頂いた段階で採用です、もちろんこの環境で幼児を育てるのは大変だと思いますから無理にお願いは出来ません、でも入社して下さったら会社としても支援を考えさせて頂きます、募集内容に保育士を加えますよ。」
「そこまでは…。」
「女性も応募し易くしたいのです、どうしても男性の比率が高くなってしまいそうですから。」
「人件費が嵩んで赤字になりませんか?」
「とりあえず二十億ぐらいは回収する必要のない資金が有ります、他にもサイフが三つ有りますからご安心下さい、借入金なしで運営して行きますので余程の事が無い限り倒産は有りません。」
「う~ん、弟が安定した会社になると話していたのはそんな裏が有ったのですね、妻が決意したらよろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
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