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112-科学 [キング-12]

この星で始まった文明は初期段階を随分免除されたとは言え、マリアのテクノロジーがなくなったら、大人達がかつて享受していた文化レベルには程遠いものになる。

「ロック、製品開発はどうなってる、進んでいるのか?」
「まあ、一歩ずつという感じだ、作りたい物が多すぎて簡単には行かない、技術を持った大人達と城の子が子ども達に教えながら進めている、今は五グループ体制だ。
一つ目のグループはフライパンや鍋、包丁を作っている、まだ出来が良いとは言えないが大人達は喜んで使ってるよ、二つ目のグループは電線、インフラ共同溝の延伸工事に合わせて敷設工事もしている、」
「ガスの代わりは結局薪なのか?」
「ああ、各コロニーから移植した木も根付いて来たが、和の国コロニーの森を間伐したら当分持ちそうなんだ、国民も慣れたみたいだな。」
「将来的には?」
「電気器具を作る計画は有るがガスの安定供給はかなり難しい、薪は使い続ける事になるだろう、で、その電気関係を担当してるのが三つ目のグループ、水力発電システムに取り組んでいる、まずは川を利用した小さい物から試作して、将来的には山の中腹に有る湖を利用しての大規模な物を十年後になるのか二十年後になるのか分からないがな。」
「時間はあまり気にしなくて良いだろう、で四つ目は?」
「農機具、馬や牛を使う案も有るが、出来れば電動か植物由来の燃料を作ってのエンジンを搭載と画策している、燃料用の作物も増やして試し始めているよ、で、五つ目はコンピューター、設計図は翔達の頭の中に有る、ただそれを今有る材料と道具で具現化することは簡単ではないそうだ。」
「だろうな、だが第七惑星で手に入れた金属が有ればいずれ完成出来ると尊から聞いている。」
「ああ、ただこのグループに入った子達は大変な勉強をしているよ、まあ、他の子が触る事も出来ない物も扱わさせて貰って喜んではいるがね。」
「そうか教育も進んでいるのだな。」
「彼等はこの国の科学を支える研究者になっていくだろう、一つ目のグループの子は技術者かな。」
「科学の進歩と逆を目指している連中もいると聞いたが。」
「家で電気を使わない生活を試みているが思っていたより不便でもないそうだ、移動手段は徒歩か馬の社会だから、江戸時代の生活ということかな、先にマリアさまのテクノロジーを排除した生活を始める事で、何が必要か見えて来るという事だ。」
「本当に必要な物はもうマリアに頼らなくても手にしているのかもな。」
「そうだな、生きて行くのに必要な最低限の物は有る、だがそこで止まってはいけないのだろ。」
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