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70-カメラ [キング-07]

朝、コペンハーゲンの後を引き継いで現場管理をしている三郎から連絡が入る。

『こちらは至って平穏だ、夜の間もトラブルはなかったそうだ。
朝食は喜んで貰えた、三之助は嘘発見機能をさりげなく使いながら聞き取り調査をしているが、国民の状態は悪くないと話していた。』
「嘘発見機能は使えそうか?」
『三之助が感じた嘘と端末が判断した嘘とは概ね一致してるそうだ。』
「三之助が居れば嘘発見器はいらないって事か。」
『だから教えられなかったのかもな、ところで例のコロニーの様子はどうだ?』
「朝から会議、人種差別的発言が飛び交う中で状況変化に困惑している様子が伺える、リーダー格の二人が責任のなすりつけ合いを始めた所だ、帰ってから見てくれ。」
『分かった、彼等への差し入れはどうする?』
「テレビ電話でさわやかな笑顔と共にお伺いを立ててくれるか、後ろに黒人の姿が入ると効果的なんだが。」
『分かった、やってみるよ、その後、城の子が彼等の子ども達の面倒を見ている映像を見せて上げる予定なんだが。』
「ああ、翔にもアドバイスしておいた、色んな人種の子達が楽しそうに遊んでる姿が良いと。」

人を陥れるのは私達らしくない事だ。
しかし、多くの人を巧妙に老化させた連中と簡単に手を結ぶ事は出来ない。
彼等の会議風景はそれを決断させるのに充分過ぎた。

『キング、さりげなく聞き取り調査をしているがブラックコロニーの連中は実に巧妙だった様で、皆知らぬ間に争わせれていた事を意識していない様だ、落ち着けば気付くかもしれないが。』
「それは芸術的だな、三郎、家畜の世話とかはどうなっている。」
『応援に来てる人だけでも何とかなりそうだが、落ち着いて来た人が働こうとし始めた、共に働くという良い形になって来てる。』
「トラブルになりそうな所はないか?」
『スコットランドからの応援者とヒスパニック系が少し、用心して早めに作業分担を入れ替えた』
「今は、どことどこにいる?」
『スコットランドが麦畑、ヒスパニック系がスオミの連中と養豚場だ。』
「了解した、何かあったら連絡頼む。」
『ああ、ではまた。』

世界中に隠しカメラが設置されている事は以前から分かっていた、音楽村の人達がその映像を見たと話していたし、私達も相手国の映像を見せて貰った。
マリアは子ども達にその使用方法を教えてくれた、私も含めてだ。
その時はその必要性を考えていなかった、というより出来れば使いたくないと考えていた。
だが今はこの世界のリーダーとして使いこなさなくてはならないと思っている、平和の為に。
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