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63-差別 [キング-07]

会議の後で子ども達に問題の説明をする。

「あの国の大きな問題は大きく二つ有る、一つは大人達が昔、人を騙したり傷つけたりした経験が有るという事だ、昔、私達大人が暮らしていた世界では、人を殺してもこの世界の様に自分が死ぬことはなかった、ここでは罰が有るから悪い事をしにくいが、昔いた世界ではどれだけ悪い事をしても上手にやっていれば長生き出来た。
そんな過去を思い出して反省する者ばかりなら問題ないが、そうはならないだろう。」
「せっかく平和な国を作ったのに壊してしまうの?」
「可能性は有る、もう一つの問題も有るしな。」
「どんな問題?」
「色んな人種の人がいただろ、昔は人種差別という事が有ったんだ。」

子ども達にはまだ早いかと思いながらも、差別の話をした、我が国でも二丁目の住人や新島の住人が差別の対象になる可能性が有る事、それに対して三之助中心に大人達が色々考えている事も含めてだ。

「父さんは、どうするつもり?」
「まずファーストコンタクトの段階で、彼等が知らない事を説明しようと思う。
蘇る記憶は犯罪者としての記憶だという事、人種差別で対立していた可能性が有る事、新島で起こった事など色々説明した上で、大勢の大人に協力して貰ってあの国へ行き記憶が蘇る時の手助けをする、殺し合わない様にね、幸いな事に英語を話せる大人は多いからな。」
「僕たちは何をすれば良い?」
「向こうの子ども達を和の国へ移動させようと思う、子ども達の不安を軽くして欲しい。」
「マリアさまが転送してくれるんだね。」
「いや、出来るだけマリアの手を借りないのがここのルールなんだ、今回は色々情報を貰ってるからじっくり準備して無駄に死ぬ人が出ない様にする、手伝ってくれるな。」
「はい。」
「明日の緊急国連会議にも参加してみるか、途中で嫌になったら静かに退席が条件だが。」
「今までもキングは私達をどの大人よりも子ども扱いしないでくれてた気がするわ、私はその気持ちに応えたい。」
「何か急に大人になった気分、各国のリーダーの話を真面目に聞くよ。」

彼等は急速に成長している、それは多分マリアが関係していると思う。
マリアがその声を聴かせる相手を制限しているのはその辺りに理由が有るのかもしれない。
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