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38-社会 [キング-04]

「マリア達の研究は我々の社会が一つのテーマなんだろうな。」
「そうね、まずは個、一人で始まったここでの生活、殺し合わない事を確認した後に八人のコミュニティを形成、この段階でコミュニティによる差が生じた。」
「三丁目と私達とでは雲泥の差だったわね。」
「人選は意図的だったと思うな、二丁目は今ひとつ分からないが、他は得意分野の近い人達が集められてるよ。」
「全員がデザイナーとかだったらきつかったでしょうね。」
「はは、確かにそうだ、まあ俺達は同じ様な考え方をしてるから楽だと言えるが。」
「私達の会議って…、私が昔経験した会議は利害関係が複雑だった事も有ってか、すぐ上げ足の取り合いみたいな事になっていたけど、ここのメンバーは常に反対の考え方も意識しているし、相手の意見を尊重してるよね。」
「俺達は意図的に集められた、そして俺達の考え方が、国民にも理解されて国内は運命共同体としてまとまった。」
「それぞれが自分の役割を果たそうと考えてくれる様になったわね、私達はマリアさまの意に沿った考え方をしてる? させられている?」
「蘇った記憶が本物なら、マリアさまに認めて貰えたという感じだがね。」
「さて、ここにスコットランドが関わって来た、どうする? どうなる?」
「基本的には相手を尊重しつつ仲良くなるって事でしょ。」
「それには?」
「相手を知るって事ね、たかだか数十人の事だから全員と対話出来る、幸い私達は彼等の言葉が分かる。」
「家族単位で昼食会にご招待ってどうかしら、一回に二家族ぐらいなら、こちらの負担も少なくて済むかな、音楽村のメンバーと私達で分担しておもてなししながら色々教えて頂いておけば今後の対応が楽になると思うな。」
「麗子の料理を食べながらなら、少し踏み込んだ事まで聞き出せそうだ。」
「その情報を元に人間関係を築いて行ければより良い社会が構築出来るかもな。」
「特に不満の部分を聞き出さないとな、三丁目の連中から、とことん不満を聞き出せた事によって今の関係が有る、だが二丁目の連中は未だに微妙な部分が残っているだろ。」
「二丁目の謎はいずれ解明しないと足元をすくわれそうな気もするが。」
「この際だから、スコットランドの人達をもてなす時には二丁目住人に手伝って貰うか。」
「そうだな、何かの弾みで謎が解けるとまでは行かなくても…、現時点で彼等が不可欠な作業はない…、な。」
「再編後の作業効率アップで二丁目住人の責任作業は著しく減ったわね。」
「ロック、二丁目の調査を担当してくれないか。」
「ああ、キングに言われなくてもほっとけない、マリアさまによる大きなトラップかもしれない、という事はスコットランドにも同様のトラップが隠されている可能性が有る、ちょっと作戦を練ってみるよ。」
「こうなって来ると、会議を音楽村の連中にも極秘にしていて正解だったね。」
「そうだな、まあ我々の子ども達の世話をお願いしたいという意味合いも有ったが。」

一人で考えていても気付かない事が、この仲間達から出て来る。
スコットランドの人達との交流と謎が残る二丁目住人の見極めを同時に進める事となった。
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