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33-再構築 [キング-04]

大人達全員での自己紹介後、仕事の再検討。
担当を交代したり作業手順等を見直した結果、作業効率は格段に良くなった。
皆に蘇った記憶はこの島にとって大きくプラスに作用した訳だ。
その余力を使って新な仕事を始める事になる。
まずは木工、子ども達のサイズに合わせた椅子や机を作り始めた者達は随分楽しそうだ。
それと並行して新たな建物建設を計画し始めた、学校だ。
担当者達は嬉しそうに話し合っている。
皆の心には闇の記憶が蘇っている、それを忘れたいが為なのか、闇の記憶によって今の生活がより輝いて見えるからなのか、以前は不満を口にしていた者も真面目に仕事に取り組むようになった。
三丁目の住人からは…。

「ねえキング、子ども向けのサッカー教室を開いても良いかな?」
「はは、むしろお願いしたい、いずれ学校をスタートさせるが、地理の様に教える必要のない教科も有る、その分、スポーツを通してルールについて考える場が欲しい。
もちろんゲームを通して競い合う気持ちを養う事も必要だろう。」
「うん、健全な大人に育てる、豚の世話もきっちりやるからね。」
「助かるよ、作業効率が改善されたとは言え、労働力は子ども達が成長するまで増えないと思うからな。」
「子ども達は手伝いをしたがるから、もうささやかな労働力ですよ。」
「はは、そうだったな、三丁目の子ども達は特に頼もしいって聞いてる。」
「俺達は、人が嫌がる仕事でも進んで取り組める人に育てようって話し合っています、この国が大きくなった時、そんな人がいないと国が回らなくなるでしょう。」
「有難う、極力そういった仕事が減る様に考えてはいるが、率先して大変な仕事を引き受けてくれている君達には感謝してるよ。」
「その分の恩恵は充分受けていますよ、キング。」

仕事も娯楽も急速に充実して来た。
ただ、海を見ながらぼんやりしている者の姿を見ない日はない。
大人達は誰しも過去と向き合いながら、この国をより良くしようと考えてくれている様だ。
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