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22-音楽村の住人 [キング-03]

音楽の有る生活は心に安らぎを与えてくれる様だ。
随分厚遇されている音楽村の住人に対して他の連中から反発が出ないか心配していたが、トラブルが起きなかっただけでなく三丁目の住人達の表情が柔らかくなった気もする。
音楽の効果なのだろうか。
音楽村のメンバーは、演奏だけでなく簡単な作業を手伝ってくれている。
歌を教えてくれるメンバーも。
曲はオリジナルなのか記憶の底に残っていた物なのか微妙だという事だ。

「キング、良くこんなホールまで作って貰いましたね。」
「はは、一人だけの王国には必要ないとは思ったが、まあ城を建てる事が目的だったので。
ただ音響とか考えてないから、八代の様なプロには不満かもしれない。」
「そんな事ないですよ、演奏しやすいホールです。」
「マリアの配慮なのか、それともこうなる予定が有ったのか、管理者は曲について注文とかしましたか?」
「いいえ、曲に関しては何も。
こちらが楽器を要求したら出してくれたのですが、記憶がおかしくなってるからか始めはうまく弾けなくて、演奏が形になって来た所で八人が音楽村に集められたと言う感じです。
嬉しかったですね、演奏を聞いてくれたり一緒に演奏出来る仲間が出来た訳ですから。」
「成程、一丁目のメンバーと音楽村のメンバーはここでの生活に満足してる、だからゲートフリーなのかもしれません。」
「我々は演奏を聴いてくれる人がいた方が嬉しい訳で、ここへ来れる日を心待ちにしていました。」
「二丁目や三丁目の事は御存じだったのですか?」
「彼等がここへ来てからです、三丁目の人達が登場した時はハラハラドキドキしながら映像を見てましたよ。」
「はは、隠しカメラは未だに見つかっていませんが、我々の夜の娯楽もご覧になったのですか?」
「えっ、夜の風景は見せて貰ってませんが、どんな娯楽が有るのです?」
「海水浴ですよ、水着は有りませんが。」
「わっ、皆さん一緒にですか?」
「カップルだけの時も有れば全員でという事も。」
「皆さんの仲が良い訳が分かった気がします。」
「運命共同体ですからね。」
「はい、我々もその運命共同体の仲間に加えて頂けませんか。」
「勿論です、正直言って他の隣人達はまだ微妙なのですが、音楽村の皆さんには私どもの感性と近い物を感じています。」
「よろしくお願いします。」
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