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16-隣人 [キング-02]

八人の年齢層は私達と変わらない。
お互い自己紹介をしてから、島を案内する。

「すごい、うちの何倍有るんだここは、海も見えるけど泳げるのか?」
「ああ、魚も獲れる。」
「森が有って牧場が有ってここは楽園か? うちの自給自足は野菜ばかり、しかも段々と管理者が出してくれる物が量も質も悪い方へ。」
「成程ね、うちの生産量を上げろというのはそういう事だったのか。」

皆で食事を取ってから、全員でゲートをくぐり彼らの住居へ。
体育館程のスペースがすぐに現れる、そこに八軒の家と畑。
話を聞くと我々と同じ様な道筋をたどった様だ。
ただ、私と同じ立場になった人物が至って控え目な性格だったのか、管理者に気に入られなかったのか、グレーの壁に囲まれて生活している、私達の城よりもかなり狭い空間で。

「うちの管理者からは午前六時から午後六時までは、そちらのコロニーへ行く事を許されている、門限を破った場合は罰が与えられると言われているが、昼の間そちらで働かさせて貰えないだろうか。」
「良いと思うけど、皆はどうかな?」
「労働力が増えた方が楽でしょ、キング。」
「反対する人がいなければ、報酬は勿論食料でいいですね。」
「ええ、お願いします。」
「門限破りの罰ってどんな事なんです、俺達はここへ来てから罰って経験してないので。」
「今までは、食事が質素になったり欲しい物を貰えなくなったり、門限破ったら今度はどうなるかなんて考えたくない。」
「何に対する罰だったのですか?」
「一つは自給自足への取り組みが甘かった事、もう一つは喧嘩した事。」
「成程、私達はキングの判断のお陰で、そのどちらもクリア出来た訳か。」
「キングということは絶対王政ですか?」
「まさか、キングは立派なリーダーよ。」
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