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侵略者 [短編集-6]

「艦長、目標の惑星までは後少しです。」
「うむ、楽しみだな、宇宙では数少ない、生物の存在する惑星、しかもその生物は言語を用い通信手段を持ち合わせているのだから、奴隷ぐらいにはなるだろう。
どうだ傍受している電波から何か分かった事は有るか?」
「はい、どうも言語が幾つも存在している様です。」
「ということは複数の生物集団が対立しているのか…、解読はどうだ?」
「さすがに音声信号だけでは…、あっ、画像が…、動画映像が拾えました、モニターに出します。」
「どれどれ、うわ~、すごく不細工な生物だな、建物もおかしな形、奴隷として役に立つのかな。」
「使えなかったら、消去ですね。」
「そうなるな。」
「地表の様子を捉えました、モニターに出します。」
「ああ、随分近づいたんだな。」
「あれ?」
「どうした?」
「大きさが…、故障かもしれません、故障でなかったら建造物は信じられない大きさです。」
「なに?」
「生物も巨大です、ここから確認できる個体は我々の五百倍はあろうかと。」
「馬鹿な、他の生物はどうだ?」
「はい我々と同サイズの飛翔体を確認、あっ!」
「どうした?」
「今、巨大生物に叩き潰されました。」
「う~ん、こちらの兵器は通用しそうか?」
「倒せない相手では無いと思いますが、数が結構多い様で…、今データ収集をしていますが、おそらく数十億かと、一万匹ぐらいならこの艦の装備で片づける事も可能でしょうが…。」
「これじゃあ奴隷どころじゃないな、手っ取り早く植民星にと考えていたが、今回は調査だけにするか…、成果は巨大生物発見だけでも大丈夫だろう。」

かくして地球は侵略を免れたのだった。
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