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原石-09 [飯山美里-05]

夏休みの終わり頃は少しハードな事になってしまいました。
九月以降の展開に向けて撮影などの作業も増えましたし、学校の授業が始まると時間的制約が大きくなりますからそれまでに進めておきたい訳で。
そんな関係も有って、今回は美里にとっては久しぶりの都会となりました、スタジオできちんと撮影や録音をしたいという要請を受けての事ですが目的は他にも有ります。

「美里ちゃん、久しぶりの都会はどう?」
「相変わらず車が多過ぎて走ってる時間より信号待ちの時間の方が長いくらいですね。」
「こっちに住んでた頃は買い物とかでこの辺りに来てたの?」
「たまにです、妹は人込みを嫌がってましたから。」
「そっか、詩織ちゃんは元々都会に馴染めてなかったのかな。」
「でも住んでた所は住宅街だったので、う~ん引っ越してからの方が明るくなったから田舎暮らしが合ってるのか、あっ、私もかな…。」
「そうね、初めて会った時とは比べ物にならないくらい成長したわね。」
「でも、まだまだですよね、もっと頑張らなくちゃ。」
「無理はしないでね、今日はナレーションの録音がメインだけど練習通りに出来たら問題ないからね。
後は色んな人と会って話す事になると思うけど普段通りでお願いね、相手が誰であろうと安藤社長より下の立場の人ばかりだから気楽に、美里ちゃんの気に入らない人がいたら安藤社長に報告する様に言われてるから教えてね。」
「そんな告げ口みたいな事嫌です。」
「そうね、じゃあ相手が大人でも間違ってると思ったらはっきり言ってあげてね、それに対して反論して頂けたらまた勉強にもなるし、大人だからって必ずしも正しい理解が出来ているとも限らないと考えて欲しいかな。」
「新たな課題ですか?」
「そうよ、でも例え今日あなたが判断ミスしてもすぐフォロー出来る体制に有るから心配しないで。
というより、今の内に沢山のミスをしておいて欲しいかな、ほんとは小学生に経験させる様な事じゃ無いのだけど、美里ちゃんの事が大好きな大人達が相談しての結論。
ふふ、安藤社長は何か企んでるみたいだから、今度会った時には欲しい物おねだりしても…、って、欲しがらないか。」
「特に欲しいものが有ったら父が買ってくれますから、隆二さん何かお考えが有るのですね、おねだりは、そのお考えを教えていただく事かな、でも結婚式も控えてるからなかなか、お会い出来ないでしょうね。」
「会社も随分安定して来たから、そうでもないかもよ。」

美里は沢山の大人と接して来たからか話し方も大人びていますが、その上に相手の意見を真面目に受け止めながら、自分の考えをきちんと話せる力も身に付けて欲しいと考えています。
私達は可愛い外見だけでこの子を世に送り出して行こうとは考えていないのです。
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