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原石-07 [飯山美里-05]

ここまでの各イベントは概ね成功と言えるでしょう。
どれも規模は大きく有りませんがショー的なイベントだけでなく、体験型、学習型とどのイベントに参加された方にも喜んで頂けたようです。
ただ美里は結果に若干の不安も有る様です。

「田川さん、ちゃんと過疎の問題、来て下さった方に伝わってますか。」
「そうね、美里ちゃんの気持ちはちゃんと伝わってると思うわよ、程度は人それぞれだろうけど、ですよね、横山社長。」
「そうだね、美里ちゃん焦らないでな、まずはこの地に親しみを覚えてくれる人が増える事が大切なんだ、そんな人達の中から間伐を経験してみたいとか、素人の手で家を建てる、とかの企画に参加したいという人が少しづつ出始めてるからね。」
「簡単ではないですよね、越して来るとしたら、お仕事の問題もあるし。」
「でも越して来なくても支援は出来るんだよ、ここで物を買ったり、食事をしたりという事だけでも、ここで暮らす人の収入を増やす事になるからね、美里ちゃんも頂いたギャラはここで使ってね。」
「でも私は欲しい物余りないし、最近やたらプレゼントを頂いてますし…。」
「美里ちゃんへのプレゼントは感謝の表れというのも多いからね。
番組で着てくれた服は、うちのグループ会社の商品でね、お店では美里ちゃんが着てた服に興味の有るお客さんも増えてるそうだよ、番組で紹介してくれた商品も通販での売り上げが伸びて来てる。
美里ちゃんの普段の姿に感動したという声も沢山頂いてる。
そんな人達が美里ちゃんを通して過疎の問題に触れてくれたら、すばらしい第一歩なのさ。」
「でも限界集落とか廃村の事は…、調べて行く中で出会ったけど、ここはまだ恵まれているのかなって…。」
「ああ、その通りだね、これからは他の過疎地にも目を向けて頂く様に考えているよ。
確かに色々な問題が有るけど、都会で高い家賃を払って暮らして、満員電車で通勤してる人の中には別の選択肢を求めている人も、少ないながらもいるからね。
だから番組でも、今後も田舎の色々な現状を取り上げてくれる事になってる。」
「そうですか、でも私の担当は後二回で内容も決まってるから…。」
「その予定だったけど、局からは九月以降も続けて欲しいという打診が有ったの、形は少し変わるわ、他の過疎地の紹介を入れたりとかね、美里ちゃんどうかな、続けてくれる?」
「田川さん、私で良ければやります。」
「ただね、大人達は美里に過疎化を考えるシンボルになって欲しいと考えているの、今まではこの地のスーパーローカルアイドルになって貰おうって感覚だったのが、少し守備範囲が広がるって事かしら。」
「それは…、私がお役に立てるのなら…、今までも過疎地の中でここだけを目だ立たせてる事が、他の土地の方に申し訳ない気もしてましたから。」
「いかんなあ、美里ちゃんちょっと真面目に考えすぎだよ、もっと肩の力を抜いてな。」
「そうよ、それじゃあテレビ見てる人達も楽しく無いわ、楽しくなかったら魅力は半減してしまうの、美里も田舎もね、そんな訳でCDデビューに向けても頑張ってね、決まったから。」
「え~、でも私が歌っても…。」
「CDの売り上げなんて気にしなくて良いのよ、それより話題性ね、とっても素敵な女の子が過疎の問題を語りながら…、歌手としてかアイドルとしてかは今後の相談だけど、とにかく美里ちゃんが目立てば過疎の田舎に人の目が行くって事になるのよ。」
「そうなのですか…。」
「美里ちゃんは目標とする所をきちんと考えてくれているから、美里ちゃんが大人達を動かしたのよ、お願いね。」
「はい。」
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