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原石-06 [飯山美里-05]

今日は親会社の安藤社長がいらしています。
休みの日には度々婚約者の佐紀さんと飯山家を訪問されてきたそうで、美里とも親しく話しています。

「美里ちゃん、仕事で辛い事とかない?」
「大丈夫です、試練は与えられてますが…。」
「試練って、台本と違うって一件とか?」
「はい、ひどいですよね、こっちは緊張で押しつぶされそうなのに。」
「そうか…、ちょっと裏で手を回しておこうか、俺達の宝物を壊されてはたまらんからな。」
「ふふ、大丈夫です楽しくやってますからご安心を、皆さんが見守っていて下さいますから、でも作り笑いしたり、ちょっと大袈裟に話さないといけないみたいなのです。
だから、全然平気ですより、緊張で押しつぶされそうです、と言った方が良いのかななんて…、気持ち的には嘘ついてるみたいで微妙なのですが。」
「まあ、それは嘘というより冗談だと思えば良いよ、とても緊張してる様には見えなかったからね。
でも、絶対無理はしないでな。」
「はい、心配しないで下さい、もっと忙しくても大丈夫なぐらいです、毎日が充実してますから、この前はボイストレーニングを受けさせていただいて、お仕事させて貰ってなかったら経験できなかったと思います。
後で録画したのを見せて頂いたのですが、自分の声が変わって行くのが良く分かって嬉しかったです、その後も毎日練習していますよ。」
「それは良かった、大人達は欲張りでね、美里ちゃんに色んな事をさせようとしてるだろ。」
「ええ、将来は女優という選択肢も有るって言われてますけど、隆二さんはどう思います?」
「女優か…、良いかもな、美里ちゃんがどんな道を選んでも俺達は応援するからね、な、佐紀。」
「もちろんよ、大変な役目を引き受けて貰ってますからね、ここにホール付きの合宿所が完成したら、演技も歌もダンスも何でも練習出来るわよ、美里ちゃん、ダンスはどう?」
「ダンスはだめです、飛んだり跳ねたりは得意じゃないので。」
「そうね、このままのおしとやかなイメージが良いかもね、うんそうしよう。」
「えっ?」
「美里ちゃんのイメージをね、さっき嘘ついてるみたいでって言ってたけど、より本当の自分に近い形で美里ちゃんの事を見て貰った方が楽でしょ。」
「はい。」
「女優さんになると自分とは全く違う人を演じることも有るけど、今は変に作る必要ないからね、テレビに出る時も。」
「でも、普段の自分よりもっと良い子に見られたいと…、少し演技してます。」
「当たり前でしょ私だって隆二に良く思われたくて頑張ったんだから、その気持ちが成長に繋がるのよ。」
「あっ、結婚式の準備は進んでるのですか、佐紀さんの花嫁姿見たいなぁ~。」
「ええ、色々とね、で、私の晴れ舞台ほんとに見たい?」
「もちろんです。」
「私も美里ちゃんが披露宴に来てくれたら嬉しいのだけど、一つ問題が有ってね。」
「ふふ、無理にお願いはしませんよ、親戚でもないですから。」
「ほんとに来て欲しいの、ただね美里ちゃんにとっては、お仕事みたいな事になってしまいそうなのよ。
私達の披露宴はその映像をね、遠藤っていう私達の仲間が…、色々仕事でも使おうって考えてるのよ、美里ちゃんが来てくれたら嬉しいけど、注目の的になってしまっても良い?」
「ブログでは、もっと活躍して下さいってコメントも沢山いただいてますから、それなりの覚悟は出来てます、でも一人だと心細いかも。」
「一人にする訳ないでしょ、衣装も私が選ぶからお願いして良いかな。」
「はい、父と相談してからですけど。」
「佐紀より輝いても良いからね。」
「ふふ、隆二さん、それは無理ですよ、佐紀さんただでさえお綺麗なんだから。」
「う~ん、佐紀、美里ちゃんはもう大人の気遣いまで覚えてしまった様だな。」
「そのようね。」
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