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恰好良く-03 [飯山美里-03]

ふふ、みんな恰好良く掃除してる。
さて、私はごみを捨てに行くかな…。

「あらっ、雄三くん、お掃除真面目にやってるのね、恰好良いなあ。」
「えっ、掃除の時間なんだから当たり前でしょ。」
「でもちゃんと廊下を綺麗にしようって、やってる振りだけの子もいるからね、雄三くんは恰好いいぞ。」
「えへへ。」

「あ~、海斗はお掃除中にほうきを振り回して遊んでんだ、はは恰好悪いな~。」
「恰好悪いって?」
「えっ、真面目に掃除しない自分が恰好良いと思ってるの?」
「…。」
「雄三くんは恰好良いな~。」
「そうかな…。」
「おっと、早いとこごみを捨ててこなきゃ。」

こんな感じでどうかな、お掃除を真面目にやりなさいと言うよりは良い気がするけど。

あれっ、どうしたのかな。

「柚葉ちゃんは、どうしたの?」
「美里ちゃん、柚葉ちゃんがバケツの水をね…。」
「うん、ごめん、省くん、ここ拭いてくれないかな、私は柚葉ちゃんを五年生の教室へ連れて行くから。」
「うん、良いよ。」
「おっ、省くん恰好良いな。」
「へへ。」

「美里どうしたの?」
「うん、柚葉ちゃんがバケツの水をね…。」
「まずは靴下を脱がして上げて…、拭くものは…。」
「このタオル使えよ。」
「有難う。」
「俺、先生に相談して来る、そんなに濡れてたら可哀そうだろ。」
「お願いね。」
「はい、お顔は私のハンカチで、柚葉ちゃん、何時迄も泣いてると私達がいじめてるみたいじゃん。」
「うん、ありがとう。」
「はい、ちゃんとお礼も言えました、柚葉ちゃん恰好いいぞ。」
「拭けるだけは拭けたけど、ひとまず保健室かな。」
「そうね、私の靴貸したげる。」
「美里は?」
「何とかなるでしょう。」
「じゃあ保健室へは私が行くわ。」
「有難う、お願いね。」

みんな優しくて恰好良い。
ふふ、これなら安心して転校生を迎え入れることが出来るかな。
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