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転校-07 [飯山美里-02]

お昼ご飯はみんなで用意したけど、親会社の社長さんって紹介された安藤さんも普通に手伝ってた。
横山さんも父さんも、すごく尊敬してるみたいに話す人なのに、優しいお兄さんって感じの人。
でも食事の席が近いと少し緊張する…。

「美里さん、まだ落ち着いてないだろう所へ大勢で押しかけてしまって御免な。」
「い、いえ…、大丈夫です。」
「まだ越してきて間がないけど、ここはどう?」
「思ってたより悪くないです。」
「不便さは?」
「学校が遠いと思いましたけど、父さ…、父の通勤と一緒ですからかえって楽してます、他はまだ…、これから気付くかもしれませんが。」
「気付いたら教えてくれるかな、これからここを色んな人に紹介して行くけど、マイナスの面もきちんと説明したいんだ。」
「はい、でもどうやってお伝えすれば良いのですか?」
「そうだね…、佐紀、美里さんとの連絡はどうする?」
「そうね、広報部へメールして貰えると助かるけど、飯山さん、美里さんとメールのやりとりは問題ないですか?」
「ええ、パソコンメールならすぐにでも出来る様にします。」
「美里さん、という事だから後は佐紀と調整してね。」
「はい。」
「ねえ、詩織ちゃんには鶏小屋をプレゼントするつもりなんだけど、美里さんは何か欲しい物有るかな?」
「えっ? 特に…、有りませんが、妹に鶏小屋をというのは?」
「詩織ちゃんの希望を元に話を進めていてね、大学の農学部と工学部の合同プロジェクトがスタートしたんだ、飼い易い小屋を作ろうっていうね。」
「詩織が飼いたいって言ったからですか?」
「きっかけはね、でも大学生にとっては一つの研究として意味の有る事なんだよ、良いのが出来たら他への応用も有るかな。」
「ご迷惑をお掛けしたのでは?」
「とんでもない、良いヒントを貰ったって感じで皆盛り上がってるよ。
高品質の卵を生産しようとか、その卵を利用した商品展開をしようとかね、まずはスーパーで安売りしてる卵とは全く違うおいしい卵を飯山さんちで食べれる様にするそうなんだ。」
「何か大変そうです。」
「大丈夫、頑張るのは学生達だからね、後は詩織ちゃんがちゃんとお世話出来るかどうかなんだけど、引っ越しをサポートさせて貰った学生は大丈夫だって言ってたよ。」
「生物の世話は好きみたいですけど。」
「学生達は飼う事が嫌にならないという事も鶏小屋作りの過程で考えるそうだよ。」
「何か想像出来ません。」
「まあ、どんな鶏小屋が出来上がるのか楽しみにしててよ。」
「はい。」
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