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転校-05 [飯山美里-02]

終業式が終わっても、帰るにはまだ早いから、みんなで遊んでるのね…。
今日は、式の時に全校児童に紹介されて、ちょっと緊張したな。
ふふ、越してきてすぐ冬休みというのも変な気分ね。

「美里ちゃんどうしたの、ぼ~っとして。」
「あっ、麻紀ちゃん、何となくみんなが遊んでるの見てた。」
「ふむ、公平か、うちの男子では一番かな。」
「えっ? 公平? どの子?」
「う~ん、やっぱり都会の子と比べると見劣りしちゃうのかな…、六年生でみんなをまとめてくれてる良い奴なんだけどな。」
「ああ、あの子ね、四年生とかの面倒もみてる…、ちょっと新鮮かな。」
「えっ、どこが新鮮?」
「前の学校では他の学年の子と遊ぶ人あまりいなかったの。」
「それじゃ面白くないんじゃない。」
「かもね、みんな楽しそうでいいな。」
「一緒に遊ぶ? ルールが分からなかったら教えるけど。」
「ううん、今日は見てたい気分なの。」
「見てたい気分って?」
「何にも分からずここへ転校してきて、麻紀ちゃん達と出会って、来年からは私もここの仲間になれるのかなぁ~、なんて考えてたんだ。」
「仲間になれるよ、仲間になってくれなきゃ困るし。」
「困る?」
「だって、クラスに仲間じゃない人がいたら嫌でしょ。」
「うんうん、そうだね。」
「あっ、公平が呼んでる、私行くけどいい?」
「うん。」

クラスに仲間じゃない人がいたら嫌か…、そんなこと考えてるんだね、麻紀ちゃんは。
だから真っ先に話し掛けてきてくれたんだ、案内もしてくれたし。
ふふ、公平くんの事が好きなのかな。
みんなが仲良く遊んでるのは見てるだけでも楽しいね。
でも、私もちゃんと一緒に遊べる様にならなきゃだめね、うん、公平くんみたいに。
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