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転校-01 [飯山美里-02]

今まで、転校生を迎え入れる事は有っても、自分が転校生になる事はなかったもんな、あ~、こんなに緊張するものなのね…。
この教室か…、うわ~大丈夫かしら、私、でも先生について教室に入るしかないのか…。
えっ、何人? これで全員なの?
先生が何か話してる…。

「今度、名古屋から引っ越して来た飯山さんです、皆さん仲良くしてあげてくださいね、飯山さん、自己紹介どうぞ。」

あっ、そうか自己紹介か…。

「飯山美里です、よろしくお願いします。」
「じゃあ一時間目は飯山さんにこの学級の事を知って貰う時間にしましょう、席を丸くして下さい。」

人数少ないんだ、う~ん、何か、何とかなりそうかな…。
十五人の名前を覚えれば良いのか。
クラスに変な子はいないみたい、ゲームが好きなんて子はどこでも同じなのね。
でも、よそ行きの話し方だからな、やっぱ休み時間にならないと分からないわね。

机を戻して一時間目終了か…、仲間になれるかどうか、これからが問題なのかな。
あれっ、皆集まって来た。

「飯山さんのお父さんって優しそうな人だよね。」
「えっ? 知ってるの?」
「家に来て、お土産貰った。」
「健太にとってお土産くれる人は優しい人なのよね、でも確かに優しそうな人だったわ。」
「うん、娘に甘すぎるって母さんに叱られてる事が有るぐらいだから、でも皆の家を回ったの? うちの父さん。」
「横山さんと手分けして回ってるんだって、うちは横山さんの近所だから色々情報が入って来るのよ。」
「うちの母ちゃんは飯山さんと話した後、娘さん達をいじめたらぶっ殺すって言っていたぞ、俺らいじめたりしないのにな。」
「いや、雄二は怪しい、雄三がたまに怒ってるぞ、兄ちゃんはひどいんだって。」
「はは、まあ弟は兄の言う事を聞いてりゃ良いのさ。」
「ねえ、皆はずっと一緒なのよね、一クラスだけなんだから。」
「そうよ、他の学校と合同の行事でもなければね。」
「じゃあ仲良いんだ。」
「そうね、喧嘩する事も有るけど、五年生は一人減っただけで、一年生から一緒、でも飯山さんも私の大切な仲間になるんだからね。」
「ほんと、私も仲間に入れてくれるの。」
「もちろんだよな、うちの父ちゃんも、こんな所へ引っ越して来てくれる人だから大切にしろよって、この土地を守って…、何か難しい話をしてた。」
「ここの人口が増える事は良い事よね、男子にとっては彼女が出来る可能性がほんの少し増える訳だし。」
「ほんの少し?」
「当たり前でしょ、飯山さんにだって選ぶ権利が有るのだから。」
「俺にだって選ぶ権利は有る。」
「そんな権利が有ると思ってたら良太は一生独身ね。」
「ふふ、ほんとに皆仲良いのね、でさ、田中くんは雄二、永井くんは健太、酒井くんが良太って呼ばれてるのなら、私の事は美里って呼んで欲しいかな。」
「オッケイ美里、じゃあ私の事は…。」

良かった、仲間になれそうな気がする、クラスの雰囲気も良いし、ふふ、ちょっと女子の方が強そうだけど。
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