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新ブランド-15 [安藤優-08]

絵里は決断した。
そしてレッスンを兼ねての宣伝番組撮影が始まる。

「随分実践的なトレーニングなんですね。」
「そりゃあ、無駄な時間は使いたくないです、短時間でネットに上げるこの番組を完成させます、実の所、今回は素人っぽさを出しても良いと思っていまして、多少クオリティーが低くてもオーケーにするつもりだったのですよ。
でも絵里さんは身のこなしも良いし、トークもうまいです、予想を遥かに上回るレベルです、さすが若社長ですよね、君の様な逸材を見つけて来るのは人を見る目の高さだろうな、おかげで予定していたより随分早く、完成度の高いものに仕上がりそうですよ。
ちょっと相談して違う番組も作る方向で…、より経験を積んで頂いた方が若社長も安心でしょうし、う~ん、ネット向けだけでなくテレビ向けでも推薦しようかな…、そう言えば、絵里さんは若社長に頼まれなかったらこういった仕事やる気無かったのでしょ。」
「ええ。」
「自分からやりたいって連中には身の程知らずが多くてね、自分の力の無さを理解していないというか、絵里さんの倍の時間かけても出来上がりは足元にも及ばないなんてざらなんです。」
「ふふ、そうやって私に自信を付けさせる作戦ですか。」
「とんでもない、なんなら当初考えてたスケジュール表をお見せしても良いですよ、どれだけ順調に進んでいるのか一目瞭然です。」
「はあ、でも私はお手本を示して下さる方の真似をしてるだけですから。」
「そこなんですよ、素直に真似出来る、でも単純にではなくポイントを考えているでしょう? 英語の授業、得意では?」
「まあ苦手では有りません。」
「英語も始めは如何に素直に真似するかじゃないですか、簡単そうでなかなか出来ない事なんですよ。」
「そうですか、あまり考えた事なかったです。」
「次は本番のつもりでお願いします、最終リハーサルになりますからね。」
「はい。」

リハーサル終了後。

「お疲れ様でした、これで撮影は終わりです。」
「えっ? 本番は今日じゃないのですか?」
「今のが本番です、取り直す必要も有りませんから、スタッフは常に本番のつもりで動いていますし、もう一度やってもあまり変わらないと思います、それともリハーサルだからと言って手を抜いていましたか?」
「いいえ。」
「まあ、そういう事ですよ。」
「う~ん、本番で緊張しない為の作戦ですか?」
「はは、そこまでは考えてなかったけど、もう一回やっても勢いがなくなるだけの様な気がしてね。今後のレッスンやスケジュールに関しては担当者と相談して下さい、若社長からはとにかく絵里さんの負担が大きくならない様にとの指示を受けてますので、ご自身のペースに合わせて下さいね。」
「はい、よろしくお願いします。」
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