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新ブランド-10 [安藤優-07]

株式会社桜根、大分支社の会議室。
You&優ロゴコンテストで一位になった佐伯留美は緊張の面持ちで待っていた。
テレビカメラが自分に向けられている事が彼女の体を硬くしている。

「佐伯さん、社長はまもなく到着しますからね。」
「はい、え~っと、どんな話をすれば…、私は…。」
「特別な事は有りません、式もすぐ済みますから。」

周りのスタッフも本番に合わせ動き出す。
そこへ、優達が入って来る。
「うわっ、可愛い~。」
佐伯の口から思わず漏れてしまったその言葉はしっかりマイクに拾われていた。
式は簡単なもの。
「佐伯さんおめでとう、そして素敵なロゴを有難う御座いました。」
「は、はい、有難う御座います。」
佐伯が優から賞を受け取り契約書にサインをして式は終わりだが、その後に対談の時間が設けられていた。
質問を促されて、緊張気味に話し始める佐伯。
「社長さんって大変じゃないですか?」
「社員が優秀ですからそうでもないですよ、佐伯さんはデザイナー志望と聞いてます、デザイナーの方が苦労が多くないですか。」
「まだ分かりません、でも今回一位にして貰えて自信になりました、今後の学費の足しにもなりますし、賞金だけでなく今後一個売れたら一円頂ける契約にして下さって楽しみが増えました。
優さま中心にこのブランドが伸びたらYou&優の商品がどれぐらい売れるか、売れ続けるか想像しただけで楽しいです。」
「でしょ、これから登場してくるデザイナー達が頑張ってくれたら楽しいですよね、今回、賞金だけにしない契約とさせて頂いたのは夢を乗せたかったからです、もちろん佐伯さんが気付いたら何百万円というのを目標にしてますからね、ただ結果が出るのは随分先の事になります、先走って無駄遣いはしないで下さいね。」
「はい、これからの学費にしますから無駄遣いは出来ません。」
「とりあえずこのロゴを付けた試作的な商品発売を決定しましたから、近い内に幾らか振り込ませて頂きます。」
「おお~。」
「でも賞金も含めて非課税では有りませんから気を付けて下さいね、所得税の申告が必要になります。」
「そんな話聞きました、色々難しいのですね。」
「はは、頑張って税金を納めて下さい、佐々木総理は税金の無駄遣いを随分減らしました、沢山稼いで税金を沢山納める事で、もっと良い国になります。」
「佐々木総理とは今でも会われる事有るのですか?」
「有りますよ、総理はこっちの都合を忘れる事も多くて困りますが、ちっちゃい頃から可愛がって貰って来ましたから。」
「う~ん、私も、もうすぐ選挙権が貰えますから、政治も勉強します。」
「もうすぐ高校卒業なんですね、ならば別の企画で参加のお誘いをさせて頂くかもしれませんがよろしいですか?」
「もちろんです、どんな企画ですか?」
「それはまだ内緒です。」

しばらく対談が続いた後二人で写真の写真を撮って終わりとなる。
その写真が佐伯留美の宝物となったのは言うまでもない。
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