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社長-03 [安藤優-05]

中田は六十歳を過ぎていたから、優は孫のようなものだ。

「中田副社長、中田工業社長の座を退いての株式会社つぼみ入りですが、やはり社長からお誘いが有ったのですか?」
「いえ、中田工業はすでに私抜きでも問題なく回るレベルですから、老後をどうしようかと考えていたのです、そんな時に新会社設立の話を聞きまして、こんな面白そうな事は有りません、社長に直訴しましてね、そしたら副社長で使って下さると、嬉しかったですね。」
「お孫さんの様な年齢ですが、形式上はその下の立場となる事に抵抗は有りませんでしたか?」
「はは、優社長の父君、安藤隆二社長だって私よりかなり年下だが、彼の下で働かさせて頂いた事は私の誇りで有り喜びでした、今日まで充実した生活を送って来られたのも隆二社長のおかげです、その隆二社長が手塩にかけて育てて来られた安藤優社長は、皆さんご存知の通り私らの持っているものをはるかに超えた能力をお持ちです。
その活躍を間近で見させて頂く事が出来たら、それはどんな道楽も及ばない楽しいものになるでしょう、まあ今までも社長特務室、室長からのご指示で楽しい仕事をさせて頂いておりましたがね。」
「そうしますと中田副社長から見る、安藤優社長はどの様な方なのですか?」
「孫で有り、友人で有り、信頼出来る上司です。」
「社長、中田副社長はこの様にコメントされましたが、それについて一言お願いできますか。」
「中田のおじちゃんはちょっと大げさで困ります、でも色々教えて頂きましたから心強いです。」
「はは、そうですか、でも社長の口から、おじちゃんという言葉が出るのは珍しいですね。」
「そうですね、ただ今まで少し硬すぎたかなとも思っていまして、これからは自分のフレンドリーな一面も出させて頂こうかと思っています。」
「それは少年らしさという事ですか?」
「自然体という感じです、今まで会社では大人と同じ様にと思っていましたが、この機会に年相応な面も出して行けたらと考えています。」
「それは何か心境の変化でも有ったのですか?」
「いえ、父から肩の力を抜かないと彼女が出来ないと言われまして。」
「はは、そうでしたか。」
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