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小学生の頃-07 [安藤優-02]

父親の海外出張に同行したのは五年生の時が初めてだ。
訪問先は東南アジアの国、父の会社はここで大きな実験的取り組みをしていた。
「お父さん、映像で見た感じよりずいぶん広いね。」
「だろ、でも、この町の規模はまだまだ大きくなる予定なんだ。」
「へ~、すごいな日本以上の規模だね。」
「いや、日本に有る全部の工場や店とかを合わせたらこんな程度じゃないぞ。」
「あっ、そうか。」
「柏木さんがおみえだ、優は初めてだったか?」
「前に一度お会いした事あるよ。」

「柏木さんこんにちは。」
「社長遠路有難う御座います、優くんも大きくなったね。」
「はい、柏木さんとは六年ぶりぐらいですからね。」
「あっ、覚えていてくれたか。」
「ええ、これからすごく大きな事を始めると話しておられて、気になったから、ここの事は父に色々教えて貰ってました。」
「まだまだこれからなんだけど、どうこのニュータウンは?」
「映像で見た感じより大きくてびっくりしました、順調に進んでいるんですね。」
「まあ、色々揉めたり冷や汗をかく事も有ったけどな。」
「やはり国民性とか生活習慣とか日本とは違いますか?」
「ああ、でもね、お金に関しては同じなんだな、誰しもが多くの収入を得たいと考えてるから、そこで揉める事も有るが、その気持ちを利用して優秀な従業員を増やしているよ。」
「他国から参加されてる方々は如何ですか?」
「よくやってくれてる、自分の国でもって気持ちが有る人ばかりだからね。」
「ならば、ここは絶対成功させたいですね、治安面は大丈夫ですか?」
「何とかね、まあこんな辺鄙な所に興味を持つのは君のお父さんぐらいだよ、おっとこんな所で立ち話もなんだからオフィスへ行きましょうか。」
「はい。」
柏木も優の事は伝え聞いていたのだが、質問の内容に頼もしさを感じたという。
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