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小学生の頃-06 [安藤優-02]

優には二人の妹がいる。
優と同じ様に育てられた二人だが、能力も性格も随分違った。
兄妹で遊ぶ事は余り多くないが、仲は良い。
兄が妹達の行動を観察していて、極力機嫌を損ねない様にしていたからである。
たまに合奏をする、優がバイオリン、上の妹がピアノを弾いていると下の妹が踊り出すといった感じだ。
妹達は歌や踊りが好きで、算数を遊びとは思ってない、それでも小学校の成績は良かった。
言葉はやはり何か国語か話せるが兄程でない、これは大人の事情もあったが、話始めた頃の混乱が優とは比べ物にならないくらいひどかったからでもある。
それでも欧州系の言語を中心に使える様になった。
この事は優にとってプラスになったと言える、兄妹でドイツ語で会話したりフランス語で会話したり出来たからだ。
普段から使う機会が多い程、会話能力は上がるものだ。
妹達は兄の事を優兄ちゃんと呼ぶが、優兄ちゃんと呼ぶ存在は他にも何人かいる。
両親の友人の子達でその親と遊びに来たり、何家族かが合同で遊びに出かけたりもする。
そんな時は優が面倒を見る事も有った、大抵はベビーシッター同伴なので必ずしも、その必要は無かったのだが、彼にとっては遊びの一つだったのかもしれない、年下の子ども達をじっくり観察しながら楽しませていた。
優は大人達の輪に入る事も少なくない、そんな時は親達の不満を耳にする事も有る。
「うちの子は落ち着きがないのよね。」
「佐伯さん、それは色々な事に興味が有る証拠ですよ。」
「優くん、そうかしら。」
「僕も翔太くんぐらいの頃はじっとしてられませんでしたから。」
「それなら良いけど。」
「翔太君は昆虫とか生き物に興味が有って、じっくり観察してる事も有りますよね。」
「そ、そうよね。」
時に親も気付いていない事に気付いていた、そしてフォローし褒める、これは父親との時間によって培われたのだろうか。
色々な場面で彼の父の振る舞いを目にしてきた彼にとっては当たり前の事だったのかもしれない。
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