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小学生の頃-03 [安藤優-02]

ロボットを見る事は楽しい、それが人型でなくとも複雑な動きを整然とこなす装置の仕組みを知る事は優にとってこの上ない喜びだった。
この頃、つまり小学二年生の頃、優はすでに相手の立場、状況を考えて行動する様になっている。
質問をした時、その返事からもっと質問するか、質問をやめるか判断していたのだ。
説明したくてしょうがないという人の場合は質問攻めにする。
この質問も徐々に内容が深まって行く、父親に連れられて行った工場見学で知識も持っている。
結果、質問攻めに応えまくった研究者が盲点に気付かされ改善に繋がるという回数も増えて行く。
そんな、噂が広まり始めると、行き詰っていた研究者が優を呼びたがる様になってくる。
ボランティア学生、教師、父親は相談して極力その依頼に応える事にした。
学校の内容はかなり進んでいるので、この事で学習が遅れるという事はない、優も工業大学へ行くのは楽しかったそうだ。
ここでも留学生達とコミュニケーションを取ったが、ここの留学生達は優にとって嬉しい存在になった。
語学を学んでいる人と会話をしていても自分に興味の有る内容とは限らない、中身の薄い会話も多い。
優にとって言語はコミュニケーションの手段に過ぎず、学習、彼にとっては遊びの対象とはなっていなかったのだ。
それが工業大学では内容の濃い話を留学生と出来る、しかも専門用語も含めて今まで知らなかった語句に触れる事も出来て楽しかった。
留学生にとっても日本の企業に就職する事を考えたら、優の父親関連は魅力的で繋がり持てる事はプラスになる、そして愛らしい子どもと母国語で会話できる事は喜びだった。
そんな関係からか図工の時間の工作はどんどん作品のレベルを上げる事となる。
学生達からいらない物を貰って作ったおもちゃは、父の関連会社で製品化されたりもした。
この頃から大人達は綱引きを始める。
優が将来、理系か文系か、そしてどんな分野に進むのか、父親に色々進言する人達が増えたのだ。
父親の答えは何時も「本人に任せましょう。」だったのだが。
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