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五年後-07 [チーム桜-12]

散歩に行っていた連中が帰って来た。

「ただいま~、あっ、だいひょ~、きてたんだ。」
「おっす、優、元気か。」
「うん。」
「散歩で何か見つけたか?」
「うん、ほらどんぐりだよ、これを土にうめて水をあげると、大きくなって木になるんだ。」
「そうか…、そうだ、優ここにどんぐりの木が有っても良いよな。」
「うん。」
「なあ安藤、植樹じゃないがどうだろう?」
「良いんじゃないのか、皆さんと相談だけど、優、どんぐりが大きな木になるまで何年も掛かるんだぞ。」
「なん年?」
「よし、色々調べてみるか。」
「うん。」

「親子で調べものか、微笑ましいと言えば微笑ましいが、安藤の事だから詳しく調べているんだろうな。」
「ふふ、優はそれが楽しいみたいなの、もちろん全部理解出来てる訳じゃないけど。」

「佐々木代表こんにちわ、お久しぶりです。」
「おお、美里ちゃん、優くんと遊んでくれたのか?」
「はい、でもびっくりしました外国の方と五人で出かけたのですけど、優くん四か国語話してましたよ。」
「驚くよな、幼児だから語彙が少ないし、文法を気にせず話せるからかもしれないが…、それより美里ちゃん高校はどう?」
「いたって平穏です、寮生達も今の所大きな問題を起こす人もいなくて、正直開校当初は不安も有ったのですがフォローに来て下さってる方々のおかげです。」
「初代生徒会長として感じてる問題点とかないのかな。」
「そうですね、やはり部活が限られる事に多少の不満を感じてる生徒もいます、後は能力別の学習が多いので若干劣等感を感じている生徒もいます。」
「乗り越えれそうかな。」
「結局社会へ出たらって話を良くしてます、勉強が苦手なら作業実習頑張れば将来役に立つのではとか。」
「確かにそうだね、かなり実験的な高校だけど…、普通の高校と比べられないか…。」
「そうですね、一生の内で二つの高校に通う事はまずないでしょうから、でも佐々木代表が色々動いて下さって開校となった私達の高校、結構気に入ってますよ。」
「有難う、でもさ最初にここに越してきた時はどうだった。」
「前の小学校から転校できるならそれだけで嬉しいって気分だったから…、正義が負けたんですよ、いじめられてる子をかばってたら、いじめられて…。
始めはこんな田舎で、とも思いましたが、横山社長のお子さん方の面倒をみたり、後から越して来た子ども達の世話をしてる内に何か頼られてしまうようになって、その流れで今は父と共に仕事をしてるという感覚になってます。」
「助かってるよ、ここの皆もそう話してくれる、美里ちゃんが子ども達のまとめ役をやってくれる事でどれだけの人が助けられて安心している事か。」
「大袈裟ですよ。」
「いや、大袈裟じゃないぞ。」
「あっ、横山社長いらしてたのですか。」
「美里ちゃんは俺達には出来ない事を色々手助けしてきてくれたからね、今更だけど有難う。」
「いえ、そんな…、私も楽しんでますから。」
「どう、大学の事とか考え始めた?」
「まだぼんやりです、私の力が社会にとって有益になる道は、とか…。」
「どんな結論になっても、美里ちゃんが自分で決めた道なら私は応援するからね。」
「有難う御座います。」

「美里、夕食の用意手伝ってくれる。」
「はあ~い、母が呼んでますので後ほど。」
「ああ、おいしいのを頼むね。」
「はい、任せといて下さい。」

「ここに来た頃は暗くて青白かった子が…、良い子に成長してくれました。」
「ですね。」
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