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五年後-05 [チーム桜-12]

山間の町では学生達の研究実習を兼ねた家が完成の時を迎えていた。

「これでよしと、当初の予定より随分早く完成できたのは地元の方のおかげだな。」
「飯山さん、それでも、やっと完成という気分ですよ、それだけに喜びは大きいですよね。」
「うん、これからは毎年何軒かづつ完成して行くから、毎年完成の喜びを味わえるだろう、やはり一軒目は喜びが違うけどな。」
「建物の回りとかはもう少し綺麗するが、まあ今夜はここで宴会だ、う~ん、今日の宴会の為に今まで頑張って来た気がするなぁ~。」
「はは、じゃあ宴会の用意を頼むよ、俺達はその前に発電システムの確認をしておくから。」
「了解、飯山さんはどうされます?」
「この後、イベントの打ち合わせなんだ、もちろん宴会までには戻るよ、横山社長も一緒になると思う。」
「奥様方も参加ですよね。」
「ああ、もうすぐ来て準備を、娘達も手伝うとはりきってたよ。」
「ここに取り掛かった頃は小学生でしたよね。」
「うん、それがもう高校生だからな。」
「月日の経つのが早いのか、これを建てるのに時間が掛かったという事なのか…、大きなビルでもないのにね。」
「この作業を通して色々な繋がりが出来たから、この家は俺達のシンボルになると思わないか。」
「それだけに有効活用しないとな。」
「飯山さん、ここの活用に関しては色々な話が出てましたけど確定したのですか?」
「しばらくは、ここに係わって下さった方々の宴会が主になりそうだけど、それが落ち着いたらね。」
「う~ん、それじゃあ何時になるか分からないって事ですか、係わった人の人数を考えたら…。」
「宴会の合間に合宿を入れたり見学を入れたりとなるよ、二件目以降が別荘になるのかどうかはここでの反応次第かな、当面ここは宴会場とでも呼ぶか。」
「はは、宴会がメインですか、でも建築に関係した人の中には別荘とか退職後の住まいとか考えてる人もみえるんですよね。」
「ああ、その中から、この地がより活気の有る町になるよう検討という事になるのかな。」
「ここでスタートした頃よりは随分人口が増えましたけど、更にという事ですね。」
「まだまだだと思う、こんな田舎暮らしを楽しみたいという人が増えないとね。」
「ですね。」
「じゃあ行って来るよ。」
「はい、行ってらっしゃい。」

「じゃあ俺達は、小規模水力発電から行こうか。」
「ああ、ランニングコストが安いから頑張って欲しいが問題は冬場の凍結だよな。」
「一冬越してみないと何とも言えないが、小規模火力発電で何とかカバー出来るんじゃないのか?」
「火力は自動的に燃料を送り込む装置が、色々工夫はされているがうまく作動してくれるかどうかだな、極力落ちてる枝とかゴミを燃料にしたいから…、大きさを揃えた蒔ならさほど問題もないとは思うが。」
「太陽光発電も冬場は効率が落ちるからな、最後は燃料電池が有るから大丈夫だとは思うけど。」
「出来れば使わずに行きたいね。」
「ああ、上手くいけば、出来たばかりの合宿所やホール、二軒目以降の電力まで燃料電池抜きで充分に賄える筈だから、あくまでも非常用としておきたいな。」
「大停電になってもここだけは絶対大丈夫という目標をクリアして、あちこちで普及させようぜ。」
「だな、まずは実績を立証しないと。」
「おお、水力は気持ちよく回ってるな。」
「発電量も問題なしだ。」
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