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五年後-03 [チーム桜-12]

新党設立の話で盛り上がった後は、カラオケに行く者、帰宅する者…、残ったメンバーは杉浦に興味が有る。

「杉浦社長さすがですね、ヘッドハンテイングで転職なさってからのご活躍耳にしてます。」
「はは、思ってたより順調に行ってな、予想より早く社長になれて、安藤流を大企業に取り入れても効果的だったし、何と言ってもチーム桜との協力関係を築けたのが大きかったな。」
「今後はさらなる協力関係ですか?」
「そうだね、そろそろ安藤社長との密約が見えて来たという所かな。」
「えっ、密約が有ったのですか。」
「ああ、うちの会社を桜根傘下に入れようと考えている。」
「まさか、逆なら分かりますが。」
「逆はだめだ、せっかく立ち直らせた企業が大企業の下に戻ってしまうイメージを皆が抱くだろう、それはマイナスにしかならない。
大企業が桜根傘下に入る事によってこそ、大企業と優良中小企業が対等だと示せるんだ。
トップがカリスマ社長、安藤になるのならマイナス面は少ない、人の交流によって更なる発展も期待出来る。
色々な意味で社員の逃場を広げる事にもなるからな。」
「逃場ですか?」
「ああ、自分がその部署に向いてない、もしくは人間関係がうまく行かないという時の、社内移動制度は安藤社長の発想に習って我が社でも進めたが、さらに違った職種にも可能性を見いだせる、本人にとっては逃場が増える訳だが、企業側としても人を大切にしているとアピールしつつ、貴重な人材を他社へ流す事が減るだろう、まあ貴重でない存在も残るが教育によって改善出来るかもしれない。
それと、すべての製品が順調に売り上げを伸ばす訳でもない、不採算現場も当然出てくる、そんな時はそこの従業員に別現場へ移って貰っている、前は時間が掛かってたのを安藤社長を見習って早目に研修、早目の移動でロスを減らせる様になったが、桜根の一員となればこれもさらに適材適所とし易くなるだろう。」
「しかし大企業が中小企業と同等の位置に置かれる事に反発は有りませんか?」
「色々な意見は出てるがトップが安藤社長という事で結構賛成意見が出ている、桜根での成功は誰しもが知る所だからね、元々幹部の人材が弱かったから私が社長になれた訳だからね。
今は業務提携の内容を見直して統合への準備をしている段階だよ。」
「一気に統合ですか?」
「いや、部門ごとに分社化して、作業が進んだ所から、桜根サイドの同系の会社との合併も視野に入れて再構築という感じだな。」
「現在の管理部門はどうなるのですか?」
「作業が進んだ段階で桜根と合併だ。」
「社名は?」
「桜根は消せないから、社名としてはうちのを消す、ただ製品のブランド名は残すという方向で理解を得ているよ。」
「簡単そうに話しておられますが大変な事なんですよね。」
「ゼロから桜根をここまでに成長させる事と比べたら大した事じゃないよ。」
「そ、そうなんですか…。」
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