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卒業旅行-20 [チーム桜-06]

卒業旅行最後のイベント。
さいたま市の大きいホールが会場。

「佐紀、ちょっとサプライズゲストが多すぎじゃないか?」
「イベントスタッフが血相を変えて走り回ってたのは、これが有ったからなのね。」
「ゲストの皆さん、全員チーム桜の一員という事か。」
「遠藤くん、知ってたの?」
「まあ、聞いてはいたが、何でも福岡での演奏の情報が広まって、それなら私もって事みたいでね、まあノーギャラでちょっとぐらいならと思ってたのが…。」
「皆さん、桜総合学園のメンバーと組んで下さってるのね。」
「そこだけは、お願いする様に指示を出した、うちの連中の出番が減ってしまってはいけないからな。」
「皆、著名アーティストに負けてないわね。」
「もちろんさ、これぐらいの事でびびる様な奴はこのステージに入れてないからね、まあ桜子ちゃんが若干不安だけど、佐々木がついてるから大丈夫だろう。」
「今日の打ち上げはすごい事になるのか?」
「だろうな、打ち上げだけでも参加したいという芸人も来るらしいから。」
「昼の部にも政財界の大物がいらしてたそうじゃない。」
「まあ、目立って来てるって事だろうな俺たちの活動が、ネットニュースにも桜根関東支社設立が出てたくらいだから。」
「内容は好意的? 批判的?」
「俺が見たのは好意的な文面だった。」
「まあ、今後は色々書かれるんだろうな。」
「でも、あっ、次は桜子ちゃんね。」

「桜子の演奏、さらに良くなったと思わないか…。」
「そうね、表情も変わってきたわ、余裕が出て来たんじゃないかしら。」
「なあ安藤、今日のゲスト達どう思う?」
「どうと言われても、あまりテレビ見ないから。」
「佐紀は?」
「そうね、なんとなくだけど二つに分かれるのかな、チーム桜に貢献したい人と、チーム桜を利用したい人。」
「だよな、そこら辺の情報は旦那に伝えておいてくれるか。」
「はいはい。」
「やはり協力して下さった方全員に挨拶しなきゃだめだよな。」
「安藤、今日はあえて、ど~んと構えていてくれないか、ほんとに挨拶すべき人は俺達が紹介するから、それ以外の人達はちょっと様子を見ておきたいんだ。」
「分かった、遠藤に思う所が有るんだな。」
「ああ、芸能部の今後を視野に入れての事だがな。」

イベント終了後の打ち上げ会場。

「卒業生組は真面目な話ばかりしてないか?」
「長江さん、仕方ないですよ、今回の旅行で桜根の勢いを実感したでしょうから。」
「君らは余裕か?」
「まあ、旅行中に色々進みましたから、思ってた以上にです。」
「いずれ関東支部をとは思ってはいたが、早かったな。」
「ええ、何社か回られたそうですけど感触は如何でした?」
「十社回ったがどこも大丈夫そうだ、経営者が高齢だけど次が育ってないという所が何社かあって、安藤社長に後をお願いしたいという感じでな、こんな案件は一番楽なんだ、合併出来そうな所も有る、研修に来て頂くだけの人材は怪しいが、新人研修の一環で桜根入り審査から再生まで出来るかもしれない。」
「あっ、研修の意味でお願いした二人はどうでした。」
「まあ、経験を積めば支社長くらいに成れると思うよ、君の目に狂いはなかったな、レポート見てくれた?」
「はい、桜根が何をする会社なのか、きちんと把握してくれてる様ですね、二人に関東支社入りは打診されたのですか?」
「ああ、あっさり受け入れてくれたよ。」
「能力面と出身が関東方面という事を考慮しましてね。」
「はは、二人は君の事何も知らなかったがな。」
「仕方ないですよ、直接会った事ないですから。」

「安藤社長、そろそろ人も揃いましたから軽くご挨拶頂けますか。」
「はい。」

「では、安藤社長からお言葉を頂きます。」
「今日は大盛況になりました、有難う御座います。
ゲストの皆さん、芸能部の面々、運営スタッフの方々、皆さんのおかげです、特に三日前に決断した関東支社設立関連では短時間の準備作業となり大変だったと思います。
ただ、勢いの有る時に動いておきたくて無理なお願いをしてしまいました、すいませんでした。
関東支社を成功させて、東北、北海道を支えて欲しいと考えています。
東濃支社から三人、新入社員から優秀な二人と長江支社長の六人でスタートしますが、当然人は足りていません、皆さんのバックアップをよろしくお願いします。
まあ、今日は卒業旅行最後の夜でも有ります、卒業生組も四月からの不安も有るとは思いますが少し肩の力を抜いて楽しんで下さい。」
「有難う御座いました、続きまして遠藤社長から一言有るそうです。」
「自分からは業務連絡です、桜総合学園芸能部ではプロ並みの特技をお持ちの方のサポートを行っています、オーデションを通った方には色々なサポートをして行きます、ご自身、もしくは知り合いの方にそんな方がお見えでしたら連絡お願いします。
またチーム桜レーベルからCD、DVD、ブルーレイといった発売も行っています、五千枚以上売れそうなら桜総合学園芸能部以外の方でもOKですからお気軽にどうぞ、自費での作成も請け負っています。
今日初披露した橋本裕子の歌も帰ったらすぐレコーディングして発売しますから楽しみにしていて下さい。」

「裕子ちゃんの歌、良かったね。」
「ああ、申し訳ないがゲストの方より、ぐっと来た。」
「基礎からトレーニングしてるって聞いてはいたけど、あのレベルとはね。」
「あ~、天は二物を与えるんだな~。」
「私、ソロでCD出して貰ったけど、あんなの聞かされたらバックコーラスでも良いと思ったわ。」
「あっ、実力派シンガーの方々が裕子ちゃんと話してるね。」
「あの人達と組んだらどんな歌になるのかしら。」
「えっ、歌ってくれるの…、かな…。」

主旋律を歌う裕子に数人のシンガー達が声を重ねて行く。
マイクなしでも響く歌声に会場の全員が酔いしれた。
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