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卒業旅行-14 [チーム桜-06]

小松空港から仙台空港へ向かう前の空き時間。

「なあ佐々木、俺達の卒業旅行って働き過ぎじゃないのか。」
「まあ、ちょっとしたイベントの名称みたいなものだからな、卒業旅行は。
遠藤は安藤達と比べたらまだ観光出来てる方だし。」
「彼らは仕事と言っても、毎日がデート気分だろ。」
「はは、そうかもな。」
「佐々木ってさ、かなりもてるのに特定の彼女とか作らないのか?」
「まあ、ちょっと失敗したかもと思ってる、佐紀みたいに早めにがつんと行っとけば良かったかもってさ、気付いたら一人に絞りづらい状況になってしまって。」
「もてる男もつらいって事か、お前人に気を使い過ぎだよ、百人ぐらいの女の子を泣かせても自分の幸せを考えて良いと思うぞ、深みにはまる前に、本命は誰なんだ?」
「まあ、そりゃあ人並みにだな…。」
「どっちなんだ?」
「えっ?」
「ぼやぼやしてたら手遅れになるぞ。」
「そうかもな…。」
「お前が動かないなら、桜根次期副社長として俺がアタックするけど問題ないか? 今まで余裕がなくて何のアクションも起こして来なかったから、玉砕かもしれないが。」
「あっ、遠藤は…。」
「俺は裕子、この旅行中にな。」
「そうか。」
「なんだ、桜子だったのか本命は。」
「何も言ってないが。」
「顔に出てるよ、まあ佐々木の本命と違うからと言って俺には何のプラスにもならないけどな。」
「そうかな、裕子ちゃんは結構遠藤を慕ってると思うが。」
「だと良いけど、でもまあこんな話が出来る所が旅の良さなのかな、あの二人は今回の全日程に参加してくれてるから、あっ、うちは恋愛禁止じゃないし、佐紀に言わせるとどんどん恋愛して独身者に刺激を与えるのも良いって、まあご本人が率先して実行しておられるが。」
「だったな、仙台では安藤達にがんばって貰って、俺達は別でがんばるか。」
「じゃあ、何とかして四人の時間を作って…。」
「遠藤くん内緒話は人に聞こえない様にしなきゃ。」
「えっ、佐紀何時から聞いてた。」
「聞いてたも何も普通に聞こえてるわよ、まあ応援してあげるからがんばって。」
「そ、そう言えばさ合コンプロジェクトの方はどうなの、成果とか。」
「結構カップルが成立してるそうよ、結婚に向けて前向きな人達もかなりの数になって来てるって、お互い桜根傘下で働いていたり、サポート企業関連だったりするから収入面での安心感も有るみたい、容姿とかに自信がなくて結婚を諦めてた人も桜根傘下入りしてから充実した仕事をするようになり、周りの評価が上がって彼女が出来たってパターンも有るそうなの。」
「そうか、一つがうまく行くとそこから良い連鎖が始まって行くって事か。」
「佐々木くんもすぐに結婚まで考えなくても良いのだから一歩踏み出してみたら、この前の演奏は桜子ちゃんも楽しそうだったわよ。」
「ああ、仙台、盛岡はちょっと余裕を貰ってるから…、だめだったら慰めてくれな。」
「はいはい。」
「でも桜根は仙台と盛岡、大変じゃないのか、福岡、金沢と違って準備は進んでないんだろ。」
「そうね、でも通販事業部をメインに据えて地元企業と提携して行く所から始めるの、今までの支社とは違ったスタートね。」
「そうか、それなら初期段階は小さく始められるか、逆に拡大して行くのは時間が掛かるのかな。」
「遠藤、裏で違う取り組みも検討してるんだ、生かされていない国の予算を生かそうというな。
まだその準備の準備って段階だけど。」
「そっちもカメラ入れた方が良いのか?」
「いや、この案件は大人の事情がかなり複雑になる可能性が有って、当分公表出来ないんだ、うまく行かなかったら永遠にな、公開の原則に反するが…、ただうまく行けば現地の人の役に立てると思っている。」
「分かった、まあうまく行った時に再現映像を作れるぐらいの記録は頼むな。」
「ああ、もちろんだ。」

「それよりお二人さんはどこで告白するの、仙台なら佐々木くんを知ってる人少ないから動き易いわよ。」
「確かにそうだな、でも佐々木と桜子ちゃんが並んで歩いてたら、結構目立つぞ。」
「裕子ちゃん達の気持ちを聞いといてあげようか、それとなく。」
「あ~、何か社長になった時よりどきどきする。」
「佐紀の力を借りた方が無難そうだな。」
「OK、温泉につかりながら話してみるわ。」
「うわっ、三人の入浴シーンなんて…。」
「想像しないでね。」
「は、はい。」
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