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卒業旅行-11 [チーム桜-06]

金沢での二日目は午前中に兼六園を歩いた後、午後は分かれての挨拶回りや小規模の説明会。
その後の夕食時。

「佐々木、感触はどうだった?」
「うん悪くないというか、桜根九州支社の次は北陸支社をとの声を多数頂いた、まあ安藤に伝えておきますで済ませといたけどな、チーム桜金沢本部は条件次第で桜根の支社立ち上げ前に実現できるかもしれない、安藤の方はどうだった?」
「輪島塗をチーム桜オリジナルデザインで仕上げて数量限定の通販って案を頂いた、他にも色々…。
今まであまり縁のなかった旅館を経営してみえる方から桜根傘下入りの打診があったのは想定外だったが。」
「受けるのか?」
「まず明日行く方向でスケジュールを検討してもらってる、桜根の保養施設とすればすぐに経営改善出来るだろうけど、きちんと旅館として再生してみるのも桜根にとってプラスになると思うんだ。」
「う~ん、微妙な部分も有るけど、面白いかもしれないな。」
「輪島塗みたいな伝統工芸と関わる事も初めて、旅館と関わるのも初めて、思ってたよりここは桜根の可能性を広げてくれる場になるかもしれない。」
「そうか、その分大変かもしれないが、今後の活動に良い影響を与えてくれるかもな。」

「隆二、私達の今後の給料が確定したそうよ。」
「あっ、俺のいない内に動いたのか…、ある意味反乱じゃないのか。」
「社長の給料を上げる反乱って聞いた事ないわね、これ見て。」
「う~ん、今までの五倍か、まあ社として無理な額ではないか…、学生じゃなくなるし色々事情が有るから了承するしかないな。」
「やはり横山さんの支援に充てるの?」
「少しはな、でもあそこは色々な支援が集中して来たから、立場上少し控えたい気もしてて…、なあ佐紀、親父は実家の近所に俺達の新居を建てるからって、さっき物件が見つかったというメールが届いた、結婚祝いだそうだ。
で、これから俺達が生活して行くのに、まあ社長としての形を維持して行くのにどれぐらいの金額が必要だと思う?」
「う~ん、私の収入も有るし、子どもを何人育てるかにもよるけど…、ざっくり隆二の給料が半分でも裕福な家庭に分類されると思うわ。」
「じゃあ、その金額で…、そうだな高校生から大学生対象の奨学金に当てたら何人ぐらい面倒みれるだろう、条件にもよるだろうけど。」
「それなら俺だって協力出来るぞ、すでに年齢に相応しくない収入を頂いてるからな。」
「佐々木くん、奨学金関連を研究してる所有ったわよね。」
「ああ情報を貰うよ、安藤はどんな考えなんだ?」
「ほら、祭りの時出会った高校生の山田くんって覚えてるか。」
「彼は、色々アドバイスを受けて進学の道も見えて来たって報告を受けた記憶が有るけど。」
「もちろん俺達のレベルでは援助するにしても人数に限りは有る、でも彼みたいに真面目な高校生を支援したいと思うんだ、金銭面だけでなくね。」
「う~ん、奨学金の問題は聞いた事が有る、返せない問題とか出て来てるよな。」
「俺が目論んでるのはとにかく真面目で優秀な連中への支援だ、支援体制に余裕が出来たら少しづつハードルを下げて行けば良いと思う、真面目に勉強して能力も有るのに家庭の事情で埋もれてしまうという事を何とかしたい。
それと、単にお金の工面をするという事だけでなく高校生活から大学卒業後の就職までサポートをして行きたいと思う、就職先はどこでも構わない、まあチーム桜関連で活躍してくれたら返済額を大幅に減額してあげたいとは思うが、それだけに条件は厳しくなるだろうし、人数も増やせないが。」
「安藤が口火を切れば、それなりの支援が来ると思うよ、桜根が単なる利益追求の集団で無い事もアピールできる、ハードルを高くする事に若干の反発が有るのかな?」
「そんなの、はっきり断りを入れて良いと思うわ、今は上を目指してくれる人、力の有る人と繋がりたい、そうでない人とも何時の日にか、で良いと思うわ。」
「そうだな、しかし安藤達の報酬アップは桜根傘下企業の社長報酬とのバランスを取る意味も有るんだろ、変に気を使わせる事にならないか?」
「別に俺の名前を出す必要もないし、桜根でハードルの高い奨学金制度を始めます、で良いんじゃないか。」
「チーム桜で管理した方が良くないかしら? 普通は基金を運用する形じゃなかったかしら。」
「ああ、それも含めて、まずは準備室を立ち上げるか、関係するチームに打診してみるよ。」
「佐々木、予算的には大丈夫か?」
「グッズが売れてるからな、専従社員の一人ぐらいは大丈夫だし、内容的にボランティアで参加したくなる人も多いと思うよ。」
「条件設定が色々難しそうね。」
「一回目はメチャ厳しくして、そこから様子を見ながら下げて行くとか。」
「まさに試行錯誤となりそうだな。」

「おっともうこんな時間か、遠藤、次期社長候補の方々はどうだった?」
「はは、俺よりう~んと人生経験豊富な方ばかりだからな、この後のイベント収録とか見て貰う様に指示は出して有るから、イベント終了後に安藤社長とも会って貰う事になってるけど。」
「安藤達はイベントどうする?」
「今回はパスさせて貰うよ、色々やることが有るからな、佐々木は出るのか?」
「今日は若干芸能部が弱いから、ゲスト出演で桜子ちゃんと共演させて貰う、演奏は控えめにするけど。」
「それなら聴きたいな。」
「そこだけ安藤の部屋にライブ中継しようか? そこだけ会場でも良いけど。」
「じゃあ遠藤、ライブ中継を頼むよ、佐紀が会場に行くといちいち面倒だから。」
「了解した、指示を出しておくよ、じゃあイベント終了後連絡入れるから、次期社長候補達と頼むな。」
「ああ。」
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