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山間の町-03 [チーム桜-03]

横山浩二の案内で安藤隆二と早瀬佐紀は名古屋から東へ向かっていた。
その車中。

「佐紀、花さかの方はどう?」
花さかとは、広報誌、チーム桜、花を咲かせましょうの事だ。
佐紀は広報担当として動いていた。
「そろそろ全国展開が視野に入ってきたわ、遠藤社長とも相談しながらだけど。
制作部の作品が放映されると、その地方からの注文がぐっと増えるの。
でも変な感じよね、名古屋で制作されたのを山陰や九州とかの放送局が流してくれるのなんて。」
「そう言えば、東京発の番組はレベルが落ちてきてるって、誰か言ってたな。」
「テレビはあまり見ないから分からないわね、でもチーム桜に興味を持って下さる方が増えてるし、サポート企業も積極的にスポンサーになって下さる、この間静岡で放送された時はスポンサーすべてチーム桜関連だったそうよ。」
「助けられてるよな、俺達。」
「ふふ、でもじゃがいも社長を、皆さんは助けたいのじゃないかしら。」
「おかげで、初期段階はじっくり、と考えていたのがスピードが早すぎだな、ま、早い方が効率的な部分も有るから良いけど、花さかの他はどう?」
「ウエブサイトも賑わってるわよ。
サイトの規模も動植物園のが発展した形だから、半端なく大きくなってる、全部に目を通す事を目指した人が挫折したんだって。
まあ、自分の興味関心のある所へはちゃんと行ける様になってるから大丈夫なんだけど。
広告宣伝部が色々頑張ってくれてるから、サイトからの収入も増えているしね。」

隆二は横山に話しかける。

「前にもお伝えした通り、今日の案件は一気に表に出しますが、横山さんの方は特に問題がないままですか?」
「はい、ウエブサイト構築も調査チームの中でバイト的にやりたいという希望者がいますので任せて見ようかと。」
「バイトで良いのかな、調査チームはボランティアだから、社員としてじゃなくて大丈夫?」
「はい、その話しもしています、でも学生なので今はバイトの方が良いそうです。」
「ではその方向で。」
「遠藤社長とも連絡を取り合っていますし、花さかの担当とも調整しています。」
「今回のはある意味大きな取り組みだから、失敗したくないんです。
過疎地を生かすモデルケースにしたいですから。」
「はい、社長、心得ていますよ、始めは半信半疑だった地元の方々もチーム桜に登録して下さっていますし、合宿所も、まずは地元の宿泊施設を利用しながら、廃校を整備し直して練習場という案も出てます。」
「名古屋市の施設が活用出来そうなら市長に話しを通しますよ。」
「あっ、そうでしたね子どもの頃自分も行きました。」
「キャンプか…、横山さん民間のキャンプ場ってどうなんでしょう?」
「まだ調べてませんが、オートキャンプとかバーベキューが出来る施設は観光客を呼べますかね…、まあ季節限定になりますけど。」
「う~ん、冬場が問題かな、寒くても行きたくなる何かが有ればな…。」
「あそこはスキー場への通過点ですかね…。」
「観光で通年というのは難しいのかな。」
「でも冬の様子も見て頂きたいですね。」
「横山さん、やはり森林での間伐体験の場を作りますか? 夏場よりは良いのかな蛇とか虫とか考えると、でも素人が体験というのはハードルが高いかな。」
「その辺りの事も今日聞いてみます。」
「今日自分達が特に気を付ける事とか有りますか?」
「特にないです、社長は普段忙しいですから今日ぐらいはのんびりして下さい。」
「そうよね、私は色々フォローして頂いてるから大丈夫だけど隆二の代わりはいないから。」
「社員がしっかりしてるから、それほど大変でもないさ。」
「いえいえ安藤社長あっての桜根ですからね。
向こうに着いたら制作部のメンバーと落ち合ってエリア内を回った後、昼食会で地元の方々を紹介させて頂きます。
役所の方や商工会、観光協会の方々です。
佐紀さん、写真撮影はよろしいですか?」
「大丈夫よ、新しいオリジナルグッズも持ってきてるから写して頂かなきゃ。
それと桜工房の作品もサンプルとして持って来てるから、見て頂いて行けそうだったら、現地のお年寄りにも作って頂いたりとかしたいしね。」
「お土産としての販売は良いと思います、ここで数が揃わなかったら桜工房からも取り寄せますよ。
ちょっと笑える話しなんですけど、昔カナダへ旅行に行った叔母の土産がメイドインチャイナだったりしまして。」
「お土産は地元の利益を最優先にしたいですよね、せめて県内に利益が行くようにしないと。」
「はい、社長の地産地消は当たり前、恒常的に輸入超過になってしまわないように、せめてサービスだけでも輸出しようって考えにも理解を頂いてますから。」
「ちょっと例えが分かりにくくなかったかな、噛み砕いて説明して下さいましたか。」
「はい、この地区から幾らのお金が出て行って、幾らのお金が入ってきてるのか試算してみるって役所の方が話しておられました、伝わっていると思います。」
「林業はやはり難しそうですか?」
「はい、植林地を守る手間に見合うだけの収入になってるのか微妙です。」
「ちょっと割高でも日本の森を守るために国産の割り箸を使って頂く運動と、木工製品を色々な形で今まで以上に普及させて行く事を考えてるけどどうでしょうか?」
「多少寄付的要素を絡ませる訳ですね。」
「割り箸はチーム桜関連のお店で使って頂けると思います、木工製品も…、木を生活の中でどう使って行くかの提案もして行きたいですね、花さかでも特集を組む様指示を出しましょうか。」
「そうだな、佐紀、今日の案件と同時にアピール出来る様にしてくれるかな。」
「はい。
横山さん向こうでは割り箸を作っていますか?」
「それも今日確認します、木工製品は作っていますが、違ったアイディアが出てきて沢山売れたら良いんですけど、とりあえず今有る物は見て頂く予定に入っていますので。」
「まずは木材の可能性を考えてみましょうか。」
「はい。」
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