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モデル地区-07 [チーム桜-01]

桜の蕾が大きく膨らむ頃。
地元テレビ局の一つが特番を組んだ。
広田幸三はお祭り実行委員達とその始まりを待っていた。

「ついに発表だな。」
「ああ、ネットの方はどうだ?」
「学生だろうな、ワクワクドキドキ待機中ってさ。」
「私もドキドキだな~。」
「内容は何となく分かっていてもな。」
「ああ、始まるか。」
「今日の進行はあまり見ない子だな。」
「でも落ち着いてる、悪くないな。」
「佐々木代表も安藤社長も堂々としてる。」
「えっ、あの美人誰?」
「桜根の重役候補?」
「あっ、裕子さんも桜子ちゃんも並んでる…、後で演奏してくれるのかな。」
「佐々木代表が話し始めるぞ。」

『今日は皆さんにお知らせが有ります。
今まで、私どもの学生サークルを応援して下さって感謝しています。
さて、今月の始めに株式会社桜根、株式会社桜総合学園制作部と発足させて頂きました。
まだ活動は目立っていませんが、桜根の安藤、桜総合学園制作部の遠藤共に多くの方々の支援を受けまして概ね順調に動き始めています。
お知らせというのは私達の組織改編についてです。
これは私の夢物語を現実にしようと言って動いてくれた、安藤から発表して貰います。
株式会社桜根社長、安藤隆二です。』

『チーム桜という名称で大きな社会実験を始めます。
ここまで学生主体で動いてきた私達の活動から学生の枠を外し、私達の方向性に賛同して頂ける方々と
広く繋がる事が目的の一つです。
人と人との結びつきが弱くなってしまった昨今です、このままではいけないと思わせる事が色々起きています。
個を尊重することは大切な事ですが、他人の事を考えない人も増えているのではないでしょうか。
私達は、地縁、血縁、宗教、政治的信条などに関係なく、仲間という形での繋がりを考えています。
全く知らなかった人とでも仲間となれば若干の親しみが湧くのではないでしょうか。
その若干の親しみが様々な形での協力関係に繋がればと思っています。
チーム桜への参加は色々な形を想定しています。
個人での参加ということならば、会の趣旨に賛同頂いた上で、簡単な登録からお願いします。
仲間になるという事は心の問題ですので、まずはチーム桜の一員になって下さる方を募集します。
詳しくは後程説明させて頂きます。

さて、中小企業を巻き込んでの営利活動、非営利団体に対する援助など様々な展開を模索していますから、誤解を生み易い側面が有る事も承知しています。
色々な考え方が有る事も承知しています。
仲間同志でも意見が食い違う事も有るでしょう。
でも、目標が平和で安心して暮らせる社会、あなただけでなく社会的弱者も含めて幸せに暮らせる世の中の構築であれば、きっと多くの方々に賛同頂けると思っています。
夢物語だと一笑に付する前に考えてみて下さい。
地下鉄で偶然隣に座った人が仲間だったら素敵じゃないですか。
仲間は過疎地に住む方、自然災害の被災地に住む方にもなって頂きたいと思っています。
遠くに住む全く会った事のない人を仲間だと感じる社会に出来ないでしょうか。
そして…。』

安藤の話しの後、色々な説明が続いた。

「あっ。」
「どうした? 幸三。」
「モデル地区の方々からメールが半端なく届いてる。」
「どんなメールなんだ?」
「チーム桜に登録したいって。」
「おい、ネットの方はどうだ?」
「はは、あの美女誰? に混じってチーム桜に参加したいって声が多数、多少嫌なのも混じってるけどこれくらいなら普通だな。」
「と、いう事はお祭りの参加者、多くなりそうって事か?」
「単純には判断できないけどな。」
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