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モデル地区-06 [チーム桜-01]

三月始め、二つの会社が正式に立ち上がった。
その報道を広田幸三はモデル地区内の集会所で、地元婦人会のメンバーと見ていた
中田理子も来ている。

「幸三くん、桜根ってどんな会社になるの?」
「実は自分達にもどうなって行くのか予測がつかないのです。
一つの目標は中小企業に対する支援ですが。
今は、株式会社桜総合学園制作部と中田工業だけが傘下となっていますけど、すぐに増えます。
まもなく今ある学生組織の形を少し変えて桜根社内に事務局を移動します。」
「社長の安藤隆二さんって、武さんから名前を聞いたことあるけどどんな人?」
「佐々木代表と同じくらい頭のいい人です。
社長になることが決まってからどんどん貫禄が増してるって感じですね。」
「見かけは普通の大学生よね。」
「年上の社員にも遠慮なく指示を出してますよ、別に威張ってる訳じゃないのですが。」
「そうなんだ若くて力の有る人ががんばってると応援したくなるわね。」
「あっ、よっちゃん惚れたの?」
「そんなんじゃないわよ。」
「ははは、でも中小企業の安定化、一つ一つは小さくても集まればって、なんかすごい事をさらっと言ってる気がするけど。」
「こういった中小企業関係の方々も私達の仲間になるってこと?」
「はい、ここと違って営利目的ですけどね。」
「う~ん、ちょっと微妙だけど、中小企業も大変らしいからね、そう言えば理子さんのとこよね、桜根傘下の中田工業って。」
「はい、父が安藤隆二さんに惚れこんで一大決心をしました。」
「どう、大変そう?」
「どうなんでしょう、でも社員の皆さん喜んでいて、社内の活気は前以上です。
旗艦会社ということで、業績の振るわない会社と交流して結果を出したいって、色々討論してます。
まずは三社ぐらいとの交流から始めるそうです。」
「中田さんのとこの次期社長はどうなってるの?」
「まだ未定です、父は私達姉妹に変な負担を掛けたくないって言ってくれて、桜根関連から社長になってくれる人が出てこればって話しています。
それにはまず、小企業でも安定していて賃金もそれなりに出せる、結婚も子育ても不安なく出来る会社を増やして行きたいと。」
「中田社長…、そこまで考えてみえたのね。」
「それなら、営利企業でも応援するしかないわね。」
「お願いします、桜根には優秀な人が集まっていますからきっと結果を出して下さると思っています。」
「桜根の株主って、地元の有力企業ばかりなのね…、その中に中田工業ってすごくない?」
「うちの株式はすべて桜根の株式と交換して頂きました、また父のポケットマネーでも桜根の株を買いましたから。」
「上場してないから私達は株主になれないのね。」
「いえ、その話しも番組中に有ると聞いていますから…。」

「あっ、増資の話しが始まったわね。」

『すでに一般の方々からも株主になって応援したいという声が出ています。
また、準備期間中の動きから、当初予定の資本金六千万では余裕がないと判断しました。
株主の方々からは何時でも増資を引き受けるという暖かい言葉を頂いておりますが、仲間を増やして行くという私どもの目標も考慮した上で、一般の方々にお願いさせて頂くこととしました。
但し、上場企業では有りませんから売りにくいという事情、また早く配当を出させて頂ける様努力して行きますが、桜根の特殊性を考慮してから判断して頂けたらと考えております。』

「そりゃ、始めから配当なんて期待しないわよね。」
「お金はあの世まで持ってく訳じゃないし、ねえ幸三くん、桜根を応援するとあなた達にも良い事有るの?」
「もちろんです、自分も卒業後は桜根関連に就職するかもしれませんし、このモデル地区の活動にも関係してきますからね。」
「それなら爺さんと相談してみようかな…、うちの爺さん寄付は嫌いなの、何に使われるか分からんとこに金をやりたくないってね。
でも、桜根にならあっさり金を出すかも、桜子ちゃんのファンだからね。」
「はは、今日も最後は桜子の演奏で締めくくると思いますよ。」
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