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始まり-10 [俺達の挑戦-03]

隆二たちが集会所を後にし、徒歩で向かったのは商店街、ただ旧商店街と言ってもおかしくないレベルで閑散としている。

「ここがオリジナルグッズ販売店になるのね。」
「ああ、佐紀ちゃん、内装工事はもうすぐ終わるからね。」
その時、中から一人の学生が出て来る。
「あっ! 佐紀さん? ですよね…、安藤社長も…。」
学生はすぐ店の中へ知らせに入った。
すぐに安藤達の前に現れた学生たちは。

「佐紀さんに会えるなんて超ラッキー!」
「安藤社長、昨日のお話し良かったですよ、チーム桜の仲間についてのお話し感動しました。」
「自分にも沢山の仲間が出来るんですよね。」
「桜子さんなんて遠い存在だと思ってたのに、私の仲間でも有るなんて嬉しくて…。」
「はは、皆ちょっと落ち着いて。」
「幸三先輩、前もって教えてくれても良いじゃないですか。」
「い、いや変に今日の参加者が増え過ぎてしまってもだな…。」
「どうです佐紀さん、なかなかの仕上がり具合でしょ。」
「そうね桜色基調のバランス良い内装ね。」
「安藤社長、オリジナルグッズの製造は順調ですか?」
「第一弾はまだ種類少な目だけど、当初の予定通りには進んでる、問題は当初の予想以上に売れる可能性が出て来てるということだ、ここに来る前にチーム桜一般メンバーのネット申し込み数を確認したら、予測の最大値を軽く越えてしまってるんだ。
すぐ、増産体制への指示は出したけど品薄状態になるかもしれない。
緊急告知の形で、オリジナルグッズが当初手に入りにくくなる事と、今後の販売方法やその事情まできちんと告知するように指示を出しておいた、でも、この一号店への負担が大きくなると思う。
君達、大丈夫かな?」
「だめですとは言えませんよ、私達の実習の場が動植物園の売店じゃ狭すぎるからという声に佐々木代表が応えて下さって、安藤社長からは寂れた商店街の活用というお話しを頂いてのことですから。」
「有難う、ここでは学生主体の三店舗が同時スタート予定だけど、他の店舗はどう?」
「準備は進んでいます、食品を扱うので保健所の方にも相談に乗って頂いたりしてます。
食中毒とかは有ってはならないことですから。」
「特に問題はないのかな。」
「はい、動物園の売店での経験が生かされまして、春休みの内に準備をしっかり進める事が出来ました。」
「じゃあ祭りの方も盛り上がりそうかな。」
「はい、私達実行委員会もしっかり準備を進めています。」
「地元の方々とはうまく行ってる?」
「もちろんです、午前中にも打ち合わせをしたんですけど、私達仲間なんだよね~、って盛り上がりました。」
「店のオープン時やお祭りの日って、どれくらいの仲間が集まってくれるかと思うとドキドキですよね。」
「春休みが終わると時間的な制約が出て来るけど大丈夫かな?」
「何も分からない新入生じゃないですからね、単位をきちんと取ってかないと、チーム桜のメンバーとして恥ずかしいじゃないですか。」
「うん、皆がんばってくれてるんだね安心したよ。」
「ねえ隆二、私も新入生の頃は色々戸惑う事有ったの、チーム桜として新入生のフォローって出来ないかな。」
「そうだな…、タイミング的に今年の新入生には充分な事をして上げられないかもしれないけど…、ちょっと連絡入れるよ、失礼。」

すこし離れた所へ移動して電話をかけ始める安藤。
他のメンバーは。
「佐紀さん安藤社長は、あの一言で動き始めたのですか?」
「何時もの事よ。」
「誰に電話してるんだろう。」
「新入生のフォローをチーム桜でやれば、う~ん、新入生が仲間になってくれるかな。」

安藤が電話を終え戻ってくる。
「佐紀、佐々木が動いてくれるよ、学生の組織はこの一年でかなりのものになったからね。
必要なら学長達へも提案するってさ。
大いなる社会実験、チーム桜の説明会を各大学で実施して貰う話しもしておいたよ。」
「佐々木代表は何か言ってました?」
「最近社会人の方に目が行っていて、ちょっと学生の方が疎かになってたって反省してた。」
「彼も忙しいから。」
「まあ秘書達が頑張ってくれるだろう。」
「そうね。」
「安藤社長に秘書は付かないんですか?」
「今の所はね、込み入った話しも有るから学生では難しい面があってね、重役候補に手伝って貰ってるけど。」
「学生組織を再編してのチーム桜ですけど、今は佐々木代表と安藤社長の二本柱なんですよね。」
「そうだね、でもこれからは柱が増えて行くと思うよ、その辺りは佐々木に任せて有るけど。」
「昨日の放送見てて思ったのですけど、核になって下さってる方々、皆さん信頼し合ってるって感じで安心感が有りますよね。」
「実は仲が悪いとか有るんですか?」
「はは、仲間だから信頼してるし…、今は余計な事考えてる暇はないからね。
余裕を作って、皆で遊びに行きたいとは話してるけど…、大学卒業までは無理かな。」
「そうなんですね、私達と同じ大学生なのに…。」
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